遊び盛りの幼いビビアンちゃんは、白血病でアメリカのセントルイスにある小児病院に長期入院しています。
面会も限られていて、入室の際にはガウンと手袋の着用が義務付けられています。外で家族や友達と走り回って遊びたい年頃ですが、ビビアンちゃんは病室で孤独な毎日を過ごしています。母親のジンジャーさんも「我が子を失うのではないか」と不安な日々を送っています。
そんな中、ビビアンちゃん一家を笑顔に変えてくれる出来事が起こります。病院の向かいでは建設工事が行われていて、その様子にビビアンちゃんは興味を持ち始めます。工事現場で働く人たちに手を振ったり、鉄筋が積み上げられるのを見てワクワクしたり、窓の外で動く景色を楽しむようになります。
そして、ある日、現場の作業員がビビアンちゃんに手を振る代わりに大きな鉄筋を指さしました。そこには”Get Well SOON.”(「早く良くなってね」)という文字が刻まれていました。作業員は「どのような思いで文字を刻んだのか」と聞かれると、「自分の子供たちや尊い命、、、よく分からない」と少し照れくさそうです。
後日、いつも部屋から見ていた2人の作業員が病室を訪れ、ビビアンちゃん一家と初対面をします。ビビアンちゃんは恥ずかしいのか、彼らの顔を見ることができませんが、ジンジャーさんは2人にとても感謝しています。窓の外から相手をしてくれるようになり、ビビアンちゃんの様子や症状は、以前よりも遥かに良いのだと言います。作業員の男性も「こんなことで喜んで貰えるなんて光栄だよ」と話しています。自分が誰かのためにする小さな行動で、相手の人生をいい方向に大きく変えることができるんですね。
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