最近ではすっかり数を減らしてしまったゲームセンターですが、現在残っているところは比較的大規模なお店で、ショッピングセンターやボウリングなどの付帯施設として運営されているところが多くなっています。
そしてそのほとんどがメダルゲームの大きなコーナーを設けています。
好きな人はずっとやり続けているメダルゲームですが、そんなに長く遊べるものなのでしょうか。
もしそうであれば最初の投資だけで長く遊べるのでコストパフォーマンスが非常に良いことになります。
その方法があればぜひ教えて欲しいと思いますよね。
■なぜゲームセンターはメダルゲームに力を入れるのか
単純に書くと、一番売上が大きくなり利益が見込めるからです。
しかし機械を置いてメダルを貸し出せば儲かる、というわけにはいきません。
換金もできない、景品に替えることもできないメダルを貸して、それを回収するだけだからいくらでも儲かるだろ、とおっしゃるお客様がおられますが、それもまた大きな誤解です。
メダルゲーム機は非常に高価なもので、大きなものになると小さなマンションや家に匹敵するものもあります。
また管理も大変で、日々のデータチェック、機械の調整やメンテナンス、メダルのチェックなど嫌になるほどの手間がかかります。
しかしそれをやらないとメダルゲームの売上は取れませんし、利益も出ません。疎かにすればすぐに大赤字となります。
要するに、投資が大きから売上と利益も大きくなるということです。
そしてそれができているお店、しっかりとしたメダルコーナーの運営ができているところは、お店自体の運営もしっかりできるところです。
メダルコーナーはゲームセンターの顔と言えるのです。
■メダル払い出しの仕組み
あらかじめお断りさせていただきますが、非常にデリケートな話題ですので多少古い話として書かせていただきます。
個々のメダル機は、入ったメダルの枚数、出したメダルの枚数を始めとして、細かなデータを持っています。
複数人でプレイする大型の機械(マスゲーム)になると、どの席で、どの当たりが何回、前回のデータリセットから、電源投入から、などと非常に細分化されたものまで見ることができます。
お店の人はそれを分析して運営方針や調整などを行うのですが、実はそれでも調整しきれない部分が存在します。
メダルの払い出しをどれくらいにするか、ですね。
払い出し率を設定することができても、それがどれくらいの期間と枚数でその数字になるのかはわからないようになっているのです。
わかりやすく説明しますと、払い出し率を90%に設定したとします。
数字だけで捉えると、100枚入る間に90枚払い出すというように思われますが、実際にはそんな簡単にはなっていないということです。
10,000枚入る間に9,000枚なのか、10枚で9枚なのかは設定したお店の人でも絶対にわからないのです。
そんな仕組みだったらジャックポットはそう簡単にでませんし、1回出たらみんなやらなくなってしまいます。
この仕組みを確立するために、ほとんどの機械は入ったメダルの枚数と出した枚数をカウントしています。
コイン落とし(プッシャー機)でも同じです。
メダルが入っていないのに払い出すことはありません。
振動を与えたら出てくるというのは10年以上昔の機械くらいですので、落ちそうなメダルがあるからと言って叩いたり揺らしたりしないでください。
やるとセンサーが作動して警報が鳴ってしまいます。
■メダルを確実に増やす方法は?
ここまでの内容を読まれたのであればおわかりかと思います。
メダルを確実に増やす方法というのは存在しません。
誰かが大量に入れて出さなかった後なら出やすい、というのも無駄ではありませんが機械から見ればわずかな誤差の範囲です。
それは一定枚数のメダルが入ったら払い出し設定に基づいた枚数を出す、という仕組みになっていないからです。
払い出し設定はあくまで基準値を決めているだけなので、実際に払いだされる枚数は大きな幅を持っています。
払い出し設定を82%にしているのに60%になっている日もあれば110%を超えている日もあるほどです。
いつなら大きい当たりが来るのか、ジャックポットが出てから何枚入れば次のジャックポットを狙うことができるのか、それはお店の人でも読めないように作られているのです。
ただし長く遊ぶことはできます。
無意味にメダルを投入するとか、いたずらに賭けまくるとか、次来るかもしれないと長引かせてしまうとか、そういうことをせず、自制心をしっかり持つということが大事です。
大きな当たりが来た時の快感を売りにしているため、ゲームセンターの中でも射幸心を強く煽るゲームですが、それだからこそ熱くならず、心に余裕を持って遊んで下さい。