2016年に25周年を迎えた人気ゲーム『スーパーロボット大戦』シリーズ。
2016年6月に行われた25周年記念イベント「鋼の超感謝祭」で発表されたシリーズ最新作『スーパーロボット大戦V』は、その意外な参戦作品が話題を呼び、注目を集めています。
■スーパーロボット大戦とは?
『スーパーロボット大戦』シリーズは2016年で25周年を迎えた人気シミュレーションRPGシリーズです。
発売元は当初バンダイの子会社であったバンプレストでしたが、その後企業の合併などで幾度か変更され、現在はバンダイナムコエンターテインメントが販売展開しています。
その最大の特徴は「マジンガーZ」や「機動戦士ガンダム」など、テレビアニメ作品に登場するロボット兵器同士が戦うその設定にあります。
日本のアニメブームを牽引してきたジャンルである「ロボットアニメ」に登場するロボットの数々が、作品の枠を超えて登場するこのゲームは、男の子であれば誰もが子どもの頃思ったであろう「どのロボットが一番強いのか?」という夢を実現した作品と言えるでしょう。(登場するアニメ作品は“参戦作品”と呼ばれます)
シリーズは当初、高い年齢層のマニア向けを意識して、古いアニメ作品を中心にその参戦作品が決定されていましたが、シリーズ3作目『スーパーロボット大戦G』で、当時まだ放映中だった『機動武闘伝Gガンダム』を“参戦”させたところ、より低年齢層からの支持を集めたことから、以降より幅の広い作品が“参戦”するようになりました。
また、各作品に登場したゲームシリーズのオリジナルとなるロボットやキャラクターをクロスオーバーさせた『オリジナルゼネレーション』(OG)シリーズも派生しています。
任天堂ファミリーコンピュータ用ソフトから始まったこのシリーズも、後に他社の家庭用ゲーム機、更には携帯電話やスマートフォンアプリにも展開、シリーズ作品は移植や関連・派生作品を含めると70本以上、売上本数はトータルで1500万本を超えるヒットタイトルとなっています。
■『宇宙戦艦ヤマト2199』参戦で話題を呼んだ『スーパーロボット大戦5』
シリーズ25周年に当たる2016年6月に開催されたシリーズファン向けのイベント「鋼の超感謝祭」で、シリーズ最新作となる『スーパーロボット大戦5』が発表、そのPVが上映されました。
放映当時から熱狂的なファンを持つロボットアニメ『勇者シリーズ』から『勇者特急マイトガイン』が参戦、また、2006年以降シリーズに登場のなかったオリジナルのロボット「ヒュッケバイン」の登場など、話題に事欠かない作品となりましたが、特にシリーズファンのみならず、多くのアニメファンの注目を集めたのが「宇宙戦艦ヤマト2199」の参戦でしょう。
「宇宙戦艦ヤマト2199」は1974年にテレビ放映され、後にアニメブームの火付け役となった「宇宙戦艦ヤマト」の38年ぶりのリメイク作品として劇場公開・テレビ放送された作品です。
戦争を題材としたSFアニメの原点とも言える「宇宙戦艦ヤマト」には、以前から「スーパーロボット大戦」への参戦を望む声がありましたが、戦闘用ロボットがまったく登場しない作品でもあり、参戦はまず不可能と考えられていました。
しかし、発売元のバンダイナムコエンターテインメントから“新しいクロスオーバー”の要望があったことや、『宇宙戦艦ヤマト2199』に出演した鈴村健一氏からのプッシュを受け、ついに「ヤマト」の「スーパーロボット大戦」初参戦を果たすことになりました。
ロボットアニメとは異なるジャンル作品の参戦例は過去にもありましたが、ロボット兵器がほぼ登場しない作品の参戦は異例とも言えるでしょう。
『スーパーロボット大戦V』は2017年2月23日、PlayStation4/PlayStation VITA用ソフトとして発売予定です。