ネットのゲーム系情報サイトなどを閲覧していると、目にすることの多い「グリッチ」とという言葉。ゲームにそれほど詳しくない方には、ちょっと意味のわかりにくい単語ですよね。
実は「グリッチ」という言葉、日本では一般的に別の単語で呼ばれる、コンピュータゲームには“付き物”とも言える、あの現象を指す言葉だったんです。
■“グリッチ”とはいわゆる“バグ”のこと?
かつてファミコンやスーパーファミコンが全盛期だった頃、ゲーム雑誌でゲームの「裏技」を読者から募集し掲載するコーナーが人気を博したことがありました。
「裏技」とは、特定の操作等で、ゲームプログラムに本来の仕様では想定されていない挙動を引き起こすテクニックのことです。アクションゲームやシューティングゲームの残機数を無限に増やす等、特にゲームを攻略するのに有利になるテクニックが「裏技」(雑誌によっては「ウル技(ウルテク)」や「禁断の秘技」などの呼称も)と呼ばれました。
「裏技」の中には開発者があらかじめ仕様としてプログラムに組み込んでおきながら、それを公表していないものも存在します。いわゆる「イースターエッグ」と呼ばれるもの(隠し要素)が該当します。
一方で開発者が意図しない「裏技」も存在します。プログラムのバグから生じる問題や異常がそれに該当し、特に画面上の表示に生じるもののことを、海外では「グリッチ」(glitch)呼びます。日本では画面表示上の異常も「バグった」などの言い方で表現することが一般的ですね。
■オンラインゲームでの「裏技」はペナルティを受ける場合も
使えばゲーム攻略が有利になる裏技も、オンラインゲームで使用すると運営側からペナルティを受ける場合があります。
これは、正規の手法ではない裏技を使用することで、マルチプレイの公平性が維持できず、ゲームバランスを崩壊させる恐れがあり、運営者や他のユーザーに迷惑をかけることがあるからです。
そのため、オンラインゲームではその利用規約において「裏技」の使用を禁止事項に上げているものも少なくありません。
■レースゲームのグリッジを紹介する愉快な映像
動画投稿サイトでは、愉快なゲームにグリッジ映像をまとめたムービーを見ることができます。
ここで紹介するのは、レースゲームを専門とするYouTubeチャンネル「DragCarTV」がまとめたレースゲームのグリッジ映像集です。
突然、走行中のクルマが地面を突き抜け落下したり、ありえない挙動で暴れだしたりと、シュールな映像満載で楽しめます。