水は自分の意志を持っているわけがないので、自分で動いていくということはないのですが、この実験では水が自分で動いていきます。
ではどうして水は動いて行ったのでしょうか?
まず準備するものは水、透明のカップ2つ、キッチンペーパー、水を見えやすくする絵の具や着色料です。
カップを2つ用意し、片方は空っぽ、片方には色を付けた水を用意します。
キッチンペーパーを折り曲げて細長くなるように折ります。
片側を水の入っている方にいれ、もう片方を水の入っていない方に入れます。
しばらくすると水が移動していきます。
なぜ水はコップを移動したのでしょうか?
まず最初に色つき水が移動し始めたのは、キッチンペーパーの吸水による水の移動がコップの上まで起きたことで起きます。
吸水によってキッチンペーパーを伝っていく途中で反対側のコップに移動する際には重力も相まって急激に水が下に落ちていきます。
その運動エネルギーに更に吸水を始めた側のエネルギーも増幅され水の移動が早まったのです。
水だけで移動するよりも何かを伝って水が移動するほうが早くなるのは、ろ過の際にろうとをビーカーに接地させたりするのと同じ原理です。
複数のコップでもできるかや、コップ同士の距離を離した場合でもできるかどうかを追加実験してみるといいですね。
参考サイト
http://www.japc.co.jp/emanabi/matome/5/MJ-30.pdf
敦賀市小学校 4年 学習テーマ 勝手に動く水