のりのパリパリ感を保つために使われる乾燥材や、家庭用菜園などで土に入れられる物質の一つとしての石灰は身近な存在です。
ただ、どんな性質があるのかはあまり考えたことがないのではないでしょうか?
ここでは生活の身近にある石灰について考えてみましょう。
ここでは乾燥材として使われている石灰の温度変化についてみてみましょう。
まずプラスチックコップに水を入れ、乾燥材を入れます。
温度計をプラスチックコップに入れて温度変化をみます。
次にはさみで乾燥材に小さな切れ目を入れ温度計をそこに差し込みます。
その状態のままプラスチックコップに入れ、水が切れ目から少し入ったら切れ目が水面より出して温度変化をみます。
水分が入ったとたんに石灰はすごい勢いで温度が上がっていきます。
ではこの反応は石灰のどんな性質からでてきているのでしょうか?
石灰は石灰石を材料として作られているもので、酸化カルシウムが主な成分になります。
水と反応すると高熱を発します。
これは水と化学反応を起こしている状態で、この化学反応の後に作られるのが水酸化カルシウムです。
小学校のグラウンドなどのライン引きに用いられるのはこちらの水酸化カルシウムの方です。
水と反応して高温を作り出すことができるのに自分自身は燃えないという性質を利用して乾燥状態を維持させることを目的として乾燥材として使われています。
ただし、自分自身は燃えないけれど、可燃物があればそちらを燃やしてしまう素材にはなるため十分に注意が必要です。
参考サイト
http://www.ktr.mlit.go.jp/sinaki/sinaki00014.html
石灰について|品木ダム水質管理所|国土交通省 関東地方整備局