紙はそのままではただただペラペラしていて強度なんてないように感じます。でも、形作って組み合わせれば椅子にだってなるのです。実際に牛乳パックで椅子を作ってみましょう。
牛乳パックの一面を重ね合わせるようにし、上から見たときに三角の形にし、底を折りこみとめます。これを24個組み合わせて、全体で六角形の形になるように組み合わせてガムテープで留めます。天板にする段ボールを切って作り張りつければ完成です。
ではなぜこの形でならば頑丈な椅子が作れるのでしょうか?
この椅子の作りはたくさんの三角形が集まり、かつそれが六角形の形をしている所が重要です。構造的に三角形と四角形では三角の方が強度があります。四角形は力がかかると変形しやすいという点がありますが、三角形では変形しづらいのです。実際、四角いままの牛乳パックと三角に加工した牛乳パックに力を入れて変形の具合を見るとよくわかります。
また、ここでは更にそれを組み合わせて六角形の形にすることで衝撃を分散して吸収することができるため耐久力が上がることになるのです。ちょうど針の上に風船を置けばささってわれるけれど、無数の針の上では支えられるのと同じです。
自然界や生活の身近にこういった構造を使ったものがあるかを考えてみましょう。
参考サイト
http://again.lunaclear.com/knowledge/science/t2999/
ハニカム構造が強い理由を考える|ア・ゲイン・シエラ