ヤケドをした時などに「よく流水で冷やしましょう」と言われます。
なぜ桶などに貯めた水などではダメなのか疑問に思ったことはありませんか?
ここでは水の温度変化について考えてみましょう。
流水と貯めておいた水の温度がどう違うのかを比較します。
まず流水に直接温度計を当て何度なのかを調べます。
次にためておいた水の温度がどう変化するのかを調べるためペットボトルで作れる簡単な温度計を作ります。
500mlペットボトルに3/4のお水を入れます。
食紅を加えて色を付けましょう。
ペットボトルのふたにキリで穴をあけ、ストローが入るぐらいの穴に広げます。
ストローをさしこみ、水の中に3センチほど入っているようにします。
ストローと穴の隙間をふさぐために接着剤をふたの隙間に流し込みます。
ふたを少し緩めた状態にし、口で飲まないように水を吸い上げながらふたを閉めます。
閉め終ったら口をはなして水が下まで落ちてしまわないことを確認します。
ふたの隙間をうめるためビニールテープなどでつなぎ目をふさぎます。
今現在の水の状態を確認したらペンなどで印をつけておきます。
次に手でペットボトルを握り、温度計の水が変化するかどうかを確認しましょう。
水は温められると水位が上昇します。
手の温かさでもペットボトルの中の水はわずかですが上昇します。
つまり、わずかな熱源でも水が温められたことが分かります。
ヤケドの際には患部に残った熱を一刻も早く下げて細胞の奥までヤケドをひどくさせないことが重要になります。
そのためちょっとした熱源でも温度が変化してしまう汲み置きの水ではなく、常に冷やし続ける流水をかけて冷やすように言うのですね。
自然界では赤道付近の太陽の光がよく当たる場所では海水が温められます。
逆に雪が解けてできた水が流れてくる川は冷たいまま流れてきます。
自然界の中に存在する水も熱の影響をうけていることがわかりますね。