大手動画サイトで人気のあるジャンルのひとつ、ゲーム実況。海外ではTwitchがゲームコンテンツ配信の中心的存在でしたが、2015年8月、Googleがゲーム特化の配信サービス「YouTube gaming」を開設しました。
■日本でのゲーム実況配信の歴史と現状
ゲーム実況と言っても、その様子を録画した動画をアップする方法と、ストリーミング放送でゲームしている様子を生放送する、2つの方法があります。
日本でゲーム実況配信の中心となっているのは「ニコニコ動画」ですが、ゲーム実況はニコニコ動画設立以前から存在していました。
もともとはただゲームをプレイする様子を動画に治めて配信するのが主流でしたが、2006年6月17日、YouTubeに「びびりバイオハザードプレイ」という動画が投稿され、注目を集めます。
ホラーゲームである「バイオハザード」をプレイヤーがビビりながらプレイ、悲鳴をあげたりパニックに陥る様子が手に取るように分かり、この動画は人気を博します。2006年12月にはニコニコ動画がサービスを開始、ゲーム実況動画のブームとなりました。
現在もゲーム実況動画はニコニコ動画の人気ジャンルですが、直接リスナーの反応が得られることからストリーミング放送(生放送)にシフトする実況者も多く現れ、現在では生放送の方が主流になっていると言えるでしょう。
■Googleがゲーム配信専門サービスに乗り出す。
海外ではTwitchがゲーム実況配信の中心でしたが、ゲーム配信の世界的な流行を踏まえ、GoogleがYouTubeにゲーム特化型の配信サービス「YouTube Gaming」を開設しました。
ゲームタイトル毎に25.000以上のページが用意されており、特にストリーミングによるリアルタイム配信をメインコンテンツとしています。
欧米を中心に2015年夏より順次サービスが開始されていますが、日本での対応は未定です。
■ちなみに……。
ゲームソフトは著作権で保護されており、勝手にプレイ動画をネットにアップしたりストリーミング放送を行うことは基本的には著作権に抵触します。
ゲームメーカーの多くはゲーム実況を黙認しており、中にはプレイ動画を配信する際の指針を定めたり、公式実況動画を公表するなど、ゲーム実況に積極的な企業もありますが、その反対に実況配信している会社も存在します。
ゲームの実況配信を行う場合は著作権の問題に留意しましょう。