誰もが知る古典的対戦ゲームのひとつ、チェス。
現在のチェスのかたちは今から1000年以上前にすでにできあがっていたものと考えられますが、2015年、これまでのチェスのルールを大きく変える、斬新なチェスが発明されました。その名は「電撃戦」いったいどんなゲームなのでしょうか?
■インド発祥と伝えられているチェス
チェスの起源は古代インドで遊ばれていたチャトランガというゲームであったとされています。
チャトランガは当初4人対戦式のゲームであったとされます。駒(ユニット)には象や馬、戦車(チャリオット)、兵士などの種類があり、すでに現在のチェスを彷彿とさせるものでした。
ただし、この頃のチャトランガのプレイにはサイコロを用いたことが知られており、どうやらすごろく的な運任せの一面もあったようです。
インドからペルシアに伝来したときには、チャトランガは4人から2人用のゲームとなっていました。ヨーロッパへはこのペルシアを経由してもたらされたと言われています。
現在のキングを表すペルシア語「シャー」(王の意味)が、英語の「チェス(chess)」やドイツ語の「シャッハ(Schach)」になったとされています。
現在のルールが定まったのは16世紀頃のこととされています。
その後、チェスの世界大会が開かれるようになり、今では世界中に定着しています。
■チェスの「ターン制」を廃した電撃戦
http://dengekisen.com/
(PV)
https://vimeo.com/138656469
チェスは、二人のプレイヤーが交互に駒を動かすターン制ゲームです。
この基本ルールが確立したのが16世紀頃とされていますから、約500年の間、そのルールは守られてきたとも言えます。
この500年もの間続いたチェスの伝統的ルールを破った、斬新なチェス、それが「電撃戦」です。
チェス盤にマルチタッチディスプレイを採用したこの「電撃戦」では、すべての駒に時間軸が設定されています。それぞれの駒には、その種類に応じた行動時間(一回動かしてから次に動かせるまでの時間)があり、それに応じて駒を動かすことが可能です。
つまり、「電撃戦」プレイヤーは順序に関係なく、自分の駒を動かせるときに動かすことができるという、ターン制ゲームだったチェスにはまったくない新たなゲーム性を吹き込んだものになっているのです。そのスピード感あふれる対戦の様子はPVをご覧いただければお分かりになると思います。
「電撃戦-Speed Chess-」は2015年9/17・18日に開催される東京ゲームショウに展示地予定となっており、実際にプレイすることも可能です。