毎年のように日本列島に押し寄せてくる台風、その回転の向きはいつも時計とは反対廻りです。
天気予報図などでは台風の回転方向などを観察できますが、実物の台風を観察するというのはちょっと危ないですよね。
そこで観察しやすいように小型の模型で台風の向きを観察してみましょう。
大きなたらいをターンテーブルの上に置きます。
その中に底に穴があけてあり鉛筆で栓をしているトレイを置きます。
トレイの中には水を入れて置きます。
地球では北半球と南半球で台風の向きが変わります。
北半球では反時計回りに回転しているため、ターンテーブルを反時計回りに回します。
トレイの中にコーヒーに入れる粉上のクリームを入れます。
クリームは鉛筆を引き抜くと反時計回りの水流を作り流れ出していきます。
実はこういった現象はトイレの水を流す際や、お風呂場の水を流す際にも起きています。
回転が加わった向きで水流が生まれるのは風の場合も同じです。
台風は地球の自転の向きで影響を受けることになります。
南半球では北半球とは真逆の時計回りとなるため、台風の向きも時計回りになります。
この実験では見やすいように水を使っていますが、同じことが空気でも起こります。
前線などの実験なども一緒に観察するといいですね。
参考サイト
http://www.jsme-fed.org/experiment/2013_4/003.html
一般社団法人 日本機械学会 流体工学部門 楽しい流れの実験教室
台風はどちらの向きに回転?