風船で遊んでいて、とがった場所にぶつけてしまい、バンッと風船が割れてしまった経験が誰でも一度はあるのではないでしょうか?とがった場所や針の上では必ず風船は割れてしまうと思うかもしれませんが、必ずしもそうではありません。それでは風船自体には細工が何もないのに風船が画鋲に刺さっても割れない不思議を見ていきましょう。
この実験では普通の風船と画びょうを使いますが、画びょうは複数個使います。まずは膨らませた風船を用意します。最初に画びょうが一つの場合を実験します。膨らませた風船を画びょうにさすと風船は割れてしまいます。
次に画びょうを数十個机に並べてその上に先ほどと同様に風船を置いてみます。この場合、風船は手で少し押したぐらいでも割れることはありません。とがっているものの上にありながらなぜ風船は割れなかったのでしょうか?
これには圧力が関係します。圧力は接する面が一点であればその重量・圧力全てが一点にだけ集中します。一ヶ所だけの接地面では100の力で押せば100の力が返ってくるため耐えられずに割れてしまうのです。
ところが、複数個の画びょうの上に置くと圧力はそれぞれの画びょうの先っぽに分散されます。100の力で押されても接している面の数だけ分散されているので、かかる力が弱くなり割れにくくなるのです。
参考サイト
http://waochannel.jp/movie/?cd=1019&1477457715
WAO!CHANNEL 【自由研究】不思議!割れない風船