バイオレンスを否定しつつも、バイオレンスを楽しむことができるのだろうか?暴力含むフリーダムな世界観を楽しむゲームシリーズと言えば、「GTA」と言ったグランド・セフト・オートシリーズなどが有名です。
しかし、今回は「暴力を否定しつつも暴力を楽しむ」という、この矛盾した問いに挑戦したのが3Dアクション・アドベンチャー「QUUR」なのです。
■『QUUR』の世界観とは?
『QUUR』の世界観は「カラー」と呼ばれる魔法水の力で維持されている森の世界を舞台に物語は展開していきます。色自体に意味があり、例えば、赤やオレンジなどの暖色系の色彩は「生命」、青や白と言った寒色系は「死」を色彩で表現しています。
そしてこのゲームのプレイヤーが操作する主人公は、この暖色系や寒色系に該当しない漆黒の生命体なのです。
■破壊と調和を駆使し世界を冒険する
「QUUR」の重要なシステムでもある、魔法水「カラー」をプレイヤーは自由に操る力を持っています。この魔法水を自在に操ることにより、相手を戦闘で倒すことを特化したアクションコマンドも揃っています。
しかし、本作のキャッチコピーである「暴力が常に最適解とは限らない」に反してしまうほど、暴力的な解決手段でややすく解決してしまう状況に置くことで敢えて、矛盾するプレイヤーを試しているのです。
では、何故、「破壊や暴力」が「QUUR」では良くないのか?プレイヤーの宿命は、「森の均等を取り戻すために生命と死のサイクルを循環させ、森の生態系の一部」の本ゲームの目的でもあります。
つまり破壊だけに特化すると、森のエコシステムを破壊することになり、自然の調和を見出してしまい、ゲームの世界観である赤やオレンジなどの色彩がゲーム内から消えてしまい、やがてそのカラーが消滅してしまうのです。
このように暴力が最善の方法でもなく、暴力を否定しつつ暴力を楽しむための絶妙なバランスが操作するプレイヤーをQUURの独特の世界観に誘うのです。
■QUURのトレイラー
フランス初のゲームクリエイター学校の学生7名でプロジェクトは発足されました。対象プラットフォームはwindowsとなっており、公式サイトでダウンロードが可能です。無料でもプレイできるので、繊細なゲームバランスを堪能してみはどうでしょうか?
公式サイト/
http://typhaine-uro.com/quur/