果物をいろいろ取り合わせたパフェなどはおいしいですよね。その果物に炭酸水で工夫すると、果物自体がシュワシュワとした不思議な味になります。
ここではそのシュワシュワする果物を炭酸水で作ってみましょう。
まず、果物を数種類用意します。果物は外の皮をむいたりせず使うので、綺麗に洗っておきます。ジップロックなどの密閉できる袋(ビニール袋と輪ゴムで栓でもよい)を用意します。それぞれに炭酸水を入れ一種類ずつ果物を入れます。丸一日冷蔵庫に入れて置きます。すると果物はシュワシュワした状態になります。
なぜシュワシュワになったのでしょうか?
これは浸透圧が関係しています。果物を覆う皮は水分が蒸発するような分子レベルの大きさのものが移動できる穴が開いています。その分子レベルの小さな穴を炭酸水の中の炭酸が通って果物の中に移動します。
濃度の高い物と低いものが隣り合うと、濃度の低い場所から高い場所へと浸透していきます。ただ、果物の中の糖分は分子レベルで通れる穴より分子が大きいため移動できずに炭酸だけが浸透した形で留まっていたのです。
例えば人間の肌で考えてみると、お風呂に入ると手がシワシワになりますよね?あれは手の水分量が浸透圧により水分が移動した結果起こります。
他にもお漬物を作る際に塩分が野菜に染み込むのも、おでんにダシや醤油の味が染み込むのも浸透圧で起こる結果です。他にも浸透圧によって変化するものを考えてみましょう。
参考サイト
http://www9.nhk.or.jp/gatten/articles/20130703/index.html
夏!炭酸パワーの真実 都市伝説を一挙解明!-NHKガッテン!