反射と聞くとどんなイメージが沸くでしょうか?鏡を使った2面、3面鏡ではどこまでも映った画が連なっていて…というイメージがわくことが多いかもしれません。ここではろうそくでススをつけた卵を使って反射の中でも全反射と呼ばれる見え方を利用した実験をします。
用意するものはろうそく、卵、卵をつかむトングなど、ろうそく、卵が沈むぐらいの水を入れた水槽です。たまごは落として割っても後処理が大変にならないようにゆで卵を使う方がいいでしょう。トングなどでつかんだたまごにまんべんなくススが付くように時々卵の向きを変えます。ろうそくでたまごにススをつける場合は、ヤケドに注意しながらしましょう。
ススをつけ終わったらそれを水の入った水槽に沈めます。すると、ススの付いた卵の外側は銀色の様な透明に見え、卵の中心部分付近が黒い状態で見えます。水から出してみると、もとの黒い卵に見え方が変わります。なぜ見え方が変わったのでしょうか?
この卵で重要なのは、卵の周りにろうそくのススをつけていることです。ろうそくは油分でできています。そのススにも油分が含まれています。そのススを卵の周りに着けたことで卵は水を弾いて薄い空気の層をまとうようになります。
ちょうどアメンボが水に浮くために足に油を塗っているのと同じです。この空気の層により、光の届き方に変化が起きます。そのため鏡のような状態になり、目には外側が銀色、中心が黒といった色に見える卵に変化するのです。
参考サイト
http://blog.livedoor.jp/futabagumi/archives/20954619.html
授業で見せたい動画14「全反射卵」:中学校理科教師ふたばのブログ