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2016年11月10日に発売された「ニンテンドークラシックミニ ファミリーコンピュータ」（通称「ミニファミコン」）は、遊べるソフト30本を内蔵したミニチュア版ファミコンとして人気を博し、発売初週だけで26万台以上を売り上げる大ヒット商品となりました。

その「ミニファミコン」から、普通では読むことのできない隠しメッセージが発見され、ネットの話題になっています。


■ゲームの隠された警告メッセージとは？

プレイステーションやセガサターンなど、CD-ROMによるゲームソフトの供給が始まったばかりの頃、ゲーム用CD-ROMをCDプレイヤーで再生しないよう音声データとして収録しているケースが多くあったことが知られています。
これは、CD-ROMをそのままCDプレイヤーで再生した場合、スピーカーを破損してしまう可能性があるからです。


これらの警告メッセージはゲーム機本体ではなくゲームソフトのディスクに収録されているもので、中にはゲーム中のキャラクターを演じる声優によるドラマ仕立てのものもありました。



ゲーム機の海賊版やソフトの違法コピーといった問題は昔からあり、ゲームソフトに不正コピーや海賊版に対する警告を収録しているものもありました。
これらのメッセージは不正コピー等の違法な操作を行った場合に表示もしくは再生されるもので、違法行為を禁止するため、かなり冷淡な、あるいは強い口調のメッセージであることが特徴です。

■「ミニファミコン」から発見された“キャプテン花札”からのメッセージ”

2017年1月10日、「ニンテンドークラシックミニ ファミリーコンピュータ」のコードから謎のメッセージが発見されという記事がゲーム情報サイト「IGN JAPAN」に掲載され、話題を呼びました。

発見されたメッセージは次の通りです。

“This is the hanafuda captain speaking. Launching emulation in 3..2..1. Many efforts, tears and countless hours have been put into this jewel. So, please keep this place tidied up and don't break everything!

“Cheers, the hanafuda captain.”

このメッセージを日本語に訳すと、およそ以下のような内容となります・

"こちらはキャプテン花札。 今からエミュレーターを起動する。3..2..1
この宝石のような素晴らしいマシンには、多くの人の数え切れない努力と涙が込められ、膨大な時間が費やされている。だから、このマシンを決して汚さないで欲しい。頼むぞ“

内容から推察すると、これはミニファミコン本体をハッキングし、そのデータを不正利用しようとするユーザーへの注意喚起のためのものと考えられます。
なぜなら、通常の使用法でミニファミコンを使用するかぎり、このメッセージは読まれることがないからです。

文中に登場する“キャプテン花札”ですが、それに該当するキャラクターはミニファミコンに内蔵されたゲームには一切登場しませんし、また任天堂のオフィシャルキャラクターに、それに該当するものもありません。

任天堂がゲーム機市場に参入する以前、カルタや花札の製造販売を行っていたという経歴から考えると、この“キャプテン花札”とは任天堂自体を指しているのではないでしょうか？