『シーマン』は、ドリームキャストで発売されたゲームソフトで、人間の顔をして、人間の言葉を喋る魚を育てるゲームです。
気持ち悪い魚を育てるゲームとして人気が出た『シーマン』はなぜ人気がでたのかわからないゲームでした。このゲームが生まれたきっかけになったのは、社長との食事中の冗談からだったそうです。
◆『シーマン』は、デリケートなおっさんを育てるゲーム
『シーマン』は、1999年にドリームキャストのゲームソフトとして発売されました。水槽の中に入った、人の顔と、大昔から受け継がれているという知恵を持ち、人の言葉を話すというエジプトで伝説となっている生き物シーマンを育てるというゲームです。
シーマンは奇妙な見た目と、ふてぶてしい態度、突然起こるイベント、以外なバックストーリーなど、実際にペットを育てるという感覚に似ており、専用のマイクを使って話しかけることで反応を返してくれるなど不思議な部分が人気となりました。
育成中に、ストレスを感じてしんでしまうことや、大声で怒鳴ると死んでしまったりなど、デリケートな部分もあり、育成するには難易度が高い部分もあります。
最初は、育成キットで育てていくのですが、シーマンと会話をしていくなかで育成のヒントや次に進むヒントなどを得るアドベンチャーの部分もあります。エサが最初は用意されていますが、足りなくなってくるので自分で飼育する必要がでてきます。飼育をするにはゲームをある程度進行させる必要があり、このエサも人面となっています。
ゲームの目的は、シーマンをとある場所に導くのが目的となっており、育成をしながら、ヒントを聞き出して導いていきます。
◆『シーマン』が生まれたきっかけ
『シーマン』は元々はパソコン用のゲームソフトとして開発がされていました。
パソコンではある程度の支持を獲得していた熱帯魚の育成をするアクアリウム系のゲームがベースとなって生まれました。
このアクアリウム系の鑑賞するゲームにエンターテイメント性を加えて、鑑賞するだけではなく、育てていくうちに手が生えたり足が生えたり、魚なのに陸地に上がったほうがエンターテインメントなのでは、という冗談を、ランチタムに盛り上がって、子供頃に買ったシーモンキーのパッケージを思い出し、シーモンキーならぬシーマンだなということになりました。
その後、最初は冗談だと思っていましたが、あの企画はやるべきだという事になり、本格的に『シーマン』の開発が行われていったそうです。