中国の孤児院に住む障害を持つ多くの子供たちが、次々とテキサス州のブッシュ空港のゲートを潜ります。この子たちはこれから4週間、里親候補の家族の元で暮らします。
しかし、既に正式な養子として孤児の受け入れを希望している夫婦がいました。妻のアンドレイさんは、長い間中国からの孤児の受け入れを希望していました。夫のブレントさんと結婚後、すぐに妊娠をしたため、受け入れ時期を待っていました。
それから9年後、そのチャンスは訪れ、ルーシーを空港で迎え入れます。アンドレイさんは、どの子がルーシーかすぐに分かった様で、涙しながら抱き付きます。
しかし、この子たちにはとても悲しい現実があるのです。中国人孤児の養子受入れ団体のシャノンさんは、「この子たちは、誰も欲しくなかった子たちです。他の誰もが受け入れを希望していなくて、このままだと一生リストに残るか、孤児院に残るかなんです。」と取材で答えます。
産んだ我が子を手放すことには、様々な理由があったことでしょう。しかし、子供たちの笑顔を見ると、そんな簡単な言い分では済まされない問題です。この里親候補の人たちは、とても勇気ある行動をとっています。どうかこの子供たち全員が無事に養子として迎え入れられ、幸せな生活が送れますように。