今、日本人大学生が一人で開発したゲーム『Downwell』が世界で注目を集めています。配信開始3日で開発費用を回収したという、この『Downwell』とはどんなゲームなのでしょうか?
■井戸の中を降りていく“落下ゲーム”
『Downwell』は画面下方向へ向かって進んでいく、ちょっと変わったアクションゲームです。
黒白赤の3色だけで構成された、昔ながらのピクセル調グラフィックが印象的です。井戸に飛び込んだ主人公は底を目指してどんどんその中を落下していきます。主人公の武器は銃と一体化した靴“ガンブーツ”。進路を妨害する敵モンスターを踏んづけたり、ガンブーツで攻撃しながら下へ下へと降りていきます。
ガンブーツの弾数には限りがあり、いつまでも撃つことはできません。途中にある障害物などの足場に乗れば弾を補充することが可能です。攻撃を繋いでいくとコンボボーナスがもらえます。
敵が落とすジェムを集め、マップ途中にあるアイテム屋を使えば、主人公の強化や体力の回復もできます。敵や障害物の配置はプレイごとにランダムに変化しますので、なんどでも繰り返し遊べます。
■ひとりの大学生が始めて作ったゲームが世界中の注目を集める。
このユニークなゲームを開発したのは、一人の日本人大学生でした。開発者の『もっぴん』さんがゲーム開発を始めたのは、2014年のこと。それまではプログラムの知識もない、まったくの素人だったそうです。
数ヶ月をかけて開発された『Downwell』をインディーゲームイベント「Tokyo Indie Meetup」に出品したところ、そのゲームのユニークさが世界のゲーム開発者の注目を集めます。
その後、ユニークで質の高いインディーズタイトルを扱うことで知られるパブリッシャー、Devolver Digitalから全世界で配信されることが決定。先んじてiOS版が配信された後、2015年10月にはゲーム配信サービスSteamからPC版が配信。配信開始からわずか3日で開発費用が回収できたという開発者のツイートも話題を呼びました。Android版も後日配信の予定です。
日本でもインディーゲームに注目が集まる中、開発者「もっぴん」さんの今後の活躍が期待されます。
ダウンロードページ
http://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/1510/19/news137.html