小学校に通う9歳のエバンは、自閉症が原因でいじめを受けています。「クラスメイトたちは、いつも僕を仲間外れにして、僕はいない方がいいとまで言うんだ。」とエバンはインタビューで話します。
毎日悲しい思いをしているとまで言うエバンですが、彼の夢は学校で友達を作ることです。そして、その助けとして介助犬を迎えたいのだと言います。実は、このニュースが放送された正にその日、カメラの前でエバンは介助犬のヘーゼルと初めて出会いました。エバンがヘーゼルを介助犬として迎え入れた目的は、クラスメイト達がヘーゼルに興味を持って近づいてきたところで、エバンと彼らの間にもコミュニケーションを生むというものです。
この珍しい取り組みに賛同する人は多く、ヘーゼルの訓練費用として、世界中から18,000ドルもの寄付金が集まったのです。学校でいじめ受けると、先生や親に言えなかったり、どんな時でも暗い気持ちや表情になったりします。しかし、エバンはとても9歳の自閉症に苦しむ男の子とは思えないほどしっかりとしていて、「学校へ行きたい」と前向きです。そんなエバンだからこそ、応援したくなった寄贈者も多かったのではないでしょうか。
いじめられても強い心で立ち向かうエバンの行動は、いじめに悩む多くの子供たちを勇気づけることでしょう。いじめ問題の多い日本でも、このような新しい方法で改善はできないものでしょうか。是非、多くの方に知っていただきたい取り組みです。