日本では、犬や猫を飼いたい時、気軽に立ち寄れるペットショップがあります。
ほとんどのペットショップが小売店のため、ブリーダーから犬や猫を卸すことになります。しかし、残念なことに、中には劣悪な環境で大量の子犬を産ませる悪徳業者がいます。そこで被害にあっているメス犬は、糞尿だらけのケージの中に閉じ込められ、粗末な餌を与えられ、散歩など連れて行ってもらえないのです。つまり、子犬を産むための道具としか見なされていない子たちなのです。
動画のベルもパピーミル(「子犬工場」)で12年間もケージの中に閉じ込められていて、ポルトガルで保護された犬です。保護された時、ベルは左目に緑内障があり、爪は伸びきって肉に食い込み、痩せ細っていました。筋肉がないため、満足に歩くこともできませんでした。ベルはすぐにオランダに里親が見つかり、他の犬たちと飼い主のアイリーンさんと幸せな生活を送っています。保護されてから緑内障が酷くなり、両目を失ったベルですが、写真で見るベルの表情はとても穏やかです。
餌を食べたり外を走り回ったり、これが普通に見る犬の姿ですが、ベルの過去を思うと特別に活き活きとした姿に見えてきます。12年間もケージで丸くなっていたのであろうベルには、残りの人生は楽しいだけの生活を送って欲しいなと思います。