世界最大級のゲームジャムイベント「Global Game Jam」。
世界中の会場で48時間以内に即興ゲームを完成させるイベントですがゲームを完成させるだけでは面白くないと、フィンランドの運営団体がとんでもなくエクストリームな競技ルールで開発を行う「サバイバルモード」を発表、話題を呼んでいます。
■「Global Game Jam」とは?
「Global Game Jam」(GGJ)とは、世界最大規模のゲームハッカソンイベントです。
「ハッカソン(hackathon)」とは広義の意味でソフトウェア・エンジニアリングを意味する「ハック(hack)」と「マラソン(Marathon)」を合成した言葉で、プログラマーやデザイナーなどからなるチームが限られた時間にソフトウェアを開発し、そのアイデアや成果を競い合うというイベントです。
「GGJ」ギネスブックにも登録されている世界最大規模のゲームハッカソンイベントで、2009年より開催されており、2015年に行われたGGJでは世界78カ国の国と地域で518の会場が設置され、約29000人もの参加者が5438本の作品を完成させました。
日本でもGGJは「Global Game Jam Japan」として開催されており、2016年は1月29日~31日の日程で全国19の会場で開催される予定です。
■極寒のラップランドでゲームを創り上げろ
48時間という限られた時間内にゲームソフトを完成させなければいけないこのGGJ、それだけでも不眠不休で挑まなければならない過酷な競技ですが、それだけではつまらないと、とんでもないルールをフィンランドのGGJ運営団体「Finnish Game Jam」が発表しました。
名づけて「サバイバルモード」と呼ばれるこのルール。
運営団体が会場として用意するのは、フィンランド北部の北極圏に位置する極寒の地ラップランドにあるキャビンです。参加者に与えられるものは、サウナと釣用に開けられた氷の穴だけ。水道も電力の供給もネット環境もない極寒のキャビンで、参加者は寒さと飢えと戦いながら、48時間以内にゲームを完成させなければいけません。
フィンランドはGGJを始めとするゲームハッカソンが盛んな国で、48時間以内にゲームを作るという制限だけでは満足できず、こんなとんでもないルールを思いつたのだということですが……
果たして、そんな過酷な状況でゲームを完成させることのできるチームは現れるのでしょうか? そして、そんな環境で作られるゲームとは、どんな作品になるのでしょうか? 非常に興味深いところです。
FGJ Survival Mode 2016 - Official Teaser - YouTube