ゲームにハマって翌日学校や会社があるのについつい徹夜……。
なんて経験、ゲーム好きの人なら1度や2度はあるのではないでしょうか?
ロシアでゲームにハマりすぎた男性が、ゲーム会社に損害賠償を求める訴えを起こし、話題になっています。
■ゲームの依存性を巡る裁判の例は過去にも
ゲームにハマりすぎて、仕事や勉学が手につかなくなるゲーム依存症の問題は以前から存在しており、ゲームの依存性を巡る裁判も過去に起こっています。
2010年には、ハワイに在住するアメリカ人男性が、MMORPG『リネージュ2』を開発運営する会社NCsoftに損害賠償を求めて訴訟を起こしています。
MMORPGとは、多人数が同じゲーム世界でプレイできる、いわゆるオンラインゲームです。この提訴を起こした男性は5年間、およそ20000時間にわたって『リネージュ2』をプレイした結果、日常的な生活能力を損なう状態に陥ったそうです。
男性は『リネージュ2』に中毒性があれば初めからプレイしていなかったと主張。この裁判のニュースは当時ネットでも話題になりました。
オンラインゲーム大国である韓国では、プレイヤーが寝食を忘れて数日間オンラインゲームに没頭した挙句急死するという事例も発生し、深夜時間帯のオンラインゲームプレイを規制する制度が導入されています。
■提訴されたのは、『Fallout4』の開発会社、Bethesda Softworks
上記の通り、オンラインゲームに対する依存症を巡る問題は過去にも例がありましたが、今回の件が変わっているのは、提訴が行われる原因となったゲームが一人でプレイするタイプのゲームであったことです。
提訴されたのはアメリカのゲームメーカー、Bethesda Softworksの『Fallout4』です。2015年に発売されたこのゲームは、発売初日に全世界で1200万本という驚異的な売上をヒットした人気タイトルでした。
提訴を起こした28歳のロシア人男性はシベリア中部のクラスノヤルスク市に在住、少しだけ遊んでみようと購入した『Fallout4』に3週間もの間没頭してしまったそうです。
結果、男性は重度の睡眠不足と栄養失調で体調を崩し、ゲームを巡る口論かきっかけとなって妻と離婚、さらに無断欠勤を咎められ、会社から解雇されてしまったということです。
男性は「Fallout4にこのような依存性があると知っていたならゲームをプレイするのに身長になっていた」と主張。現在、裁判所が提訴を受理するかどうか、注目を集めているということです。