最近流行の非対称マルチプレイゲームですが、新しいタイプのホラーアクションゲームの開発がスタートし、話題を読んでいるようです。
“シナリオを共有する非対称マルチプレイゲーム”とは、いったいどんなゲームなのでしょうか?
■『非対称マルチプレイ』とは?
近年、オンライン対戦ゲームの中でも流行しているジャンルのひとつが『非対称マルチプレイ』ゲームです。
これまでのオンラインゲームはプレイヤー同士が同じ条件で対戦するものが基本でした。
他のプレイヤーがすべて対戦相手になるバトルロイヤル形式でも、マッチングによるチームプレイでも、基本的にはプレイヤーの対戦条件は「1vs1」であり、チームプレイなら同数のプレイヤー同士の対戦でした。
非対称マルチプレイ型と呼ばれるゲームはこの条件に当てはまらない対戦形式を持つゲームです。
非対象マルチプレイの対戦は基本的に「1vs多数」となります。
もちろん、同程度の能力を持つキャラクター同士の対戦だったら、これは単なる不平等になってしまいます。
非対称マルチプレイでは、一人が強力な能力を持ったキャラとなり、残りのプレイヤーがそれよりもずっと非力なキャラクターとして、協力しあって戦うことになります。同ジャンルの代表格的なタイトルである「EVOLVE」は、一人が強大なモンスターを操作、残りは人間のハンターとして協力し合い、対戦していくことになります。
昨年には映画「13日の金曜日」を題材に、一人のプレイヤーが殺人鬼ジェイソンとなり、残りのプレイヤーが犠牲者となって対戦する『Friday the 13th: The Game』の制作が発表されて注目されています。
■“百物語”を題材とした非対称対戦ホラー「Kaidan」
「Kaidan」は、一人が「ゴースト」や「デーモン」といった悪役キャラとなり、複数の「犠牲者」と対戦する一人称視点の非対称対戦型ホラーアクションゲームです。
このゲームの最大の特徴はシナリオのエディット機能を使って、プレイヤーが自作のシナリオを用意し、プレイできるという点です。日本の怪談話である『百物語』のように、怪談(シナリオ)をプレイヤーが持ち寄り、披露しあって楽しめるというのがポイントです。
プレイヤーがエディットできるのは、ゲームの舞台になるダンジョンばかりでなく、登場させる悪役の設定からその能力までかなり自由度が高いようで、「13日の金曜日」のようなスプラッターホラーから「エクソシスト」のようなオカルト系まで、様々なジャンルのホラーを再現して遊べるようです。
『Kaidan』は2016年2月23日からクラウドファンディングサイト「Kickstarter」を使った資金集めが開始されるということです。このユニークな非対称対戦ゲームの開発がどうなっていくか、注目したいところですね。
Kaidan Debut Trailer - YouTube