近年、コンピュータゲームのトレンドはPCやコンシューマゲーム機から、スマホやタブレットといったモバイル機器用のアプリに移行しています。大手ゲームメーカーが相次いでアプリ市場に参入、任天堂の大人気キャラクターであるマリオがガンホーの人気アプリ『パズドラ』とコラボしたのも記憶に新しいところです。
2014年、Appleデザイン賞を受賞したアクションパズル『Monument Valley』は、もっとも美しいモバイルゲームと評され、総収益約7億円という記録を出した、まさにゲームアプリ全盛の時代を代表するタイトルとも言えます。
■美しいだまし絵のような世界を舞台に展開するストーリー
物語の舞台となるのは、エッシャーのだまし絵を彷彿とさせる奇妙で美しい建築物の世界。とんがり帽子をかぶったヒロイン『アイダ』を、マップをタップしてゴールまで導くのがゲームの目的です。
幾何学的なデザインの建築物には、一見して道が途切れたり何かが邪魔していて進めない箇所があります。しかし、建築物やマップ上のオブジェクトをホールドして動かすと、繋がっていなかったはずの道筋をだまし絵の容量でつなぐことができます。
ゲームに制限時間はありませんので、ゆっくり考えながらプレイすることが可能。アートのような美しく透明感のあるグラフィック、ヒーリングミュージックのような印象的な音楽の効果で、時間を忘れてのめり込むことができるでしょう。海外の作品ですが、日本語ローカライズもされているので安心です。
■250万以上のダウンロードを記録、開発には1億円以上
有料アプリながら大ヒットタイトルとなった『MonumentValley』。
2015年1月の時点で約250万ダウンロードを記録し、追加ステージ版を含む総収益は約7億円に上ります。開発費用はモバイルアプリとしては破格の(追加ステージを含めて)約1億7000万円が投入されましたが、十分収益を上げる大ヒットとなったわけです。
■対応機種と価格
『Monument Valley』はiPhone、Androidでプレイすることが可能です。
価格はiPhone版が420円、Android版が400円となっています。
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http://www.monumentvalleygame.com/