複数のハード用にリリースされるオンラインゲームが、同じゲームであるにも関わらず、別ハードでプレイしている人とマルチプレイできないことは、最近のオンラインゲームの大きな問題点のひとつでした。
2016年3月14日、Microsoftが「クロスネットワークプレイ」の構想を発表、ハードの壁を超えてオンラインプレイが楽しめる時代への第一歩として注目されています。
■同じゲームなのに、ハードが違うとオンラインで一緒に遊べないというジレンマ
最近は複数のハードに対応するゲームが珍しくなくなりましたが、ことオンラインプレイでは、そのことでひとつの大きな問題が生じていました。
その問題とは、同じゲームでありながら違うハードでプレイしている友人とオンラインプレイすることができない、というものです。
PC版とゲーム機のクロスプラットフォームプレイについては、一部すでに実現しています。
Microsoftが、Windows10とXbox Oneのクロスプラットフォームを展開する一方、ソニーでも自動車を使ってサッカーをする人気タイトル『RocketLeague』や、対戦格闘ゲーム『ストリートファイター5』などでPC版とPlayStation4版のプレイヤーのクロスプレイに対応してきました。
しかし、これまでPlayStationとXBOXのクロスプレイは実現してきませんでした。
■Microsoftがソニーに「クロスネットワークプレイ」への招待状を贈る
2016年3月14日、Microsoftは自身の公式ブログ「Xbox Wire」にて、近く開催されるゲーム開発者向けのカンファレンス「GDC」に合わせて、Xbox OneのオンラインサービスであるXbox LIVEと、他のプラットフォームのオンラインサービスの利用者がマルチプレイできる「クロスネットワークプレイ」の構想を公表しました。
「クロスネットワークプレイ」の第一弾タイトルは、上記にもある『RocketLeague』です。
『RocketLeague』は2016年3月現在、PC/Xbox/PS4向けにそれぞれリリースされ、そのオンラインプレイはSteam/ Xbox LIVE/PSNという、異なったマルチプレイネットワークを使っています。
今回の発表によれば、まずXbox LIVEとSteamでクロスプレイを実現。
また、Microsoftは今回の発表と同時に“他のマルチプレイネットワーク”に対しても、この『クロスネットワークプレイ』に傘下を呼びかける公開招待状を発表し、ソニーがこの構想に参加することに期待を寄せています。
異なるメーカーのゲームハードでのオンラインマルチプレイが実現すれば、これはゲームの歴史にとっても重要な転換期になりうる出来事になるでしょう。
ソニーの対応が注目されるところです。