この動画は、動物保護団体「Gut Aiderbichl」のメンバーであるクリスチャンさんが、若い牛を保護した時の映像です。
生まれて初めてロープから外され、檻の外に出たバンディットは、まるで踊っているかのように嬉しそうに飛び跳ねています。あの大きな牛がここまで飛び跳ねるなんて、よほど嬉しいに違いありません。
そして、暗闇の中、同団体のトラックで保護施設へと向かいます。
干し草でいっぱいの広い小屋に解放されたバンディットは再び華麗に舞い、クリスチャンさんの元へ歩み寄ります。
その姿は、まるで飼い慣らされた犬が飼い主に服従しているかのようです。きっと、感謝の気持ちを伝えたいのでしょう。
バンディットが保護されるときに動画に映っていた牛たちも、生まれてからずっと狭い小屋で繋がれたままでいましたが、無事保護されたそうです。
同団体は、「ロープで動物を繋いだまま飼育している農夫は、『動物たちは自由に解放されていようが繋がれたままでいようが、その違いは動物には分からない』と言うかもしれないが、そのようなことはない」とホームページで訴えています。
バンディットの姿を見れば分かるように、ペットである犬や猫が感情表現をするように、牛にも嬉しさや悲しさといった感情があります。このような劣悪な環境で隠すように飼育されている動物たちが、一頭でも多く保護されるよう祈ります。
参考サイト:「Gut Aiderbichl 」
http://www.gut-aiderbichl.com/page.headline.php?cid=2579&redir=