数多くのゲームの中には、『ドラクエ』や『FF』のように爆発的売上を記録したわけではないけれど、多くの熱狂的ファンに支持され、長年にわたってカルト的人気を誇る作品が数多く存在します。
1999年にPlayStation用タイトルとしてリリースされた『シルバー事件』もまた、そんなカルト的作品のひとつです。
その『シルバー事件』のPC版が2016年秋に配信されることが決定され、ファンの期待を集めています。
■『シルバー事件』を生み出した須田剛一氏とは?
『シルバー事件』は1999年、ゲームデザイナー須田剛一氏率いるグラスホッパー・マニファクチュアが開発、発売したPlayStation用のアドベンチャーゲームです。
須田剛一氏は特に海外でゲームクリエイターとして評価の高い人物で、彼の作品である『Killer7』や『NO MORE HEROES』は、メリカやイギリスなどで数多くの賞を受賞しています。
須田氏はゲームデザインやディレクター、シナリオを担当するばかりでなく、『トワイライトシンドローム』、『花と太陽と雨と』、『NO MORE HEROES』、『解放少女』といった作品では主題歌の作詞を担当するなどの多才ぶりを発揮、コアなファンの支持を得ています。
■17年ぶりに蘇る『シルバー事件』
2016年秋、『シルバー事件』のPC版が配信されることが決定されました。
PlayStation版のリリースから17年越しの移植となる今回、オリジナルの日本語の他、英語へのローカライズ対応やグラフィック等も再構築されたHDリマスター版となります。
物語の舞台となるのは「カントウ」と呼ばれる国家にある特別自治区「24区」。
謎の連続殺人事件を追う凶悪犯罪かの刑事たちは20年前、政府の要人を次々と殺した殺人鬼ウエハラ・カムイの存在に行き当たります。
ストーリーは事件を追う考案特殊部隊「リパブリック」の隊員を追う「Transmitter編」と事件を追うフリージャーナリストを描く「Placebo編」、二つのシナリオから構成されています。
それぞれのシナリオは基本的に一本道で謎解きもそれほど複雑ではありませんが、『須田ゲー』と呼ばれるストーリーやセリフの独特のセンスやクセのある登場人物、センスのあるBGMなど、その魅力を満喫することができます。特に、テキストウィンドウが画面内で躍動する『フィルムウィンドウ』と呼ばれる演出が高く評価されました。
決して万人向けではありませんが、約20年の歳月を経て今なお評価され続ける『シルバー事件』、この機会にプレイしてみませんか?
The Silver Case
http://thesilvercase.com/