二度と戻らない飼い主を駅前で待ち続ける、日本の「忠犬ハチ公」のお話は有名です。しかし、ハチ公はシベリアにもいました。
動画に登場する大型犬は、道路の傍らで戻ることのない飼い主を1年以上も待ち続けているのだそうです。2014年の秋、この犬の飼い主は交通事故で亡くなってしまいました。
シベリアの気温は氷点下-5℃にもなり、このままでは犬の命も危険です。そこで、野生動物の愛好家が犬を保護しようと試みたのですが、犬はその場を離れようとはしません。仕方なくその場で犬に餌をやり始め、犬小屋が設置されました。しかし、犬小屋は車道からとても近く、トラックに衝突され破壊されたのです。
数週間後、車道から離れた場所に小屋を設置しなおしたそうですが、どうしても元の場所に戻るのだそうです。その間にも保護を試みますが、それでも犬は飼い主以外の人間を信用することがなく、移動することを拒み続けています。
この犬も、忠犬ハチ公のように、この場所でいつも飼い主と触れ合っていたのでしょうか。そして、一生を終えるまでここに居座るのでしょうか。そう思うと、胸が張り裂ける思いです。どうか、すぐにでも寒さに負けて、保護されることを許してほしいと願います。