93歳のルイーズおばあちゃんは、5年もの間、ダイニングにある窓際から家の前を通り過ぎるスクールバスに毎日手を振っていました。運転手のキャロルさんとバスに乗る19人の子供たちは、このおばあちゃんを「窓際のおばあちゃん」と親しみを持って呼んでいました。
ところが、ある日、窓際におばあちゃんの姿はありません。翌日も、そのあくる日も。なんと、キャロルさんはおばあちゃんが脳卒中で倒れたということを知ったのです。結婚して53年になる夫は、この3週間、リハビリセンターで妻のルイーズさんに寄り添っています。
ある日、キャロルさんが花束もっておばあちゃんを尋ねた翌日、おばあちゃんの自宅の窓に「Thank you」という貼り紙がされていました。おばあちゃんが大好きな子供たちは、自宅の窓際からスクールバスを見られなくなったルイーズおばあちゃんのために、素敵なプレゼントを贈ることにしました。子供たちが窓から顔を出して手を振る写真です。これで、病室のベッドでいつも子供たちの顔を見ることが出来ます。
脳卒中の影響で、ルイーズさんは上手く話せなくなったのですが、「子供たちと会えなくなって寂しいわ。」「早く良くなるために、頑張るわ。」とキャロルさんと話しています。
幸いにもルイーズさんは回復の方向に向かっていて、退院が決まっているそうです。これからも、子供たちの笑顔で元気を貰い、健康に長生きをして欲しいですね。