警察官の制服を着た男性が国歌斉唱をするという異様な光景。
彼はカールトン・スミスさんと言い、本職は大学の警察官で、この日はバスケットボールの試合で警備を担当していました。ところが、この日は雪による大渋滞のため、本来歌うはずの歌手が試合時間に間に合わないというハプニングが起きてしまいました。
この日、試合会場では、スミスさんの多くの同僚たちも警備員として働いていたため、試合の主催者側がスミスさんがアメリカのスター発掘番組「アメリカンアイドル」の元ファイナリストであるということを知り、急きょ国歌斉唱を依頼したそうです。
しかも、それは予定時刻の5分前・・・スミスさんはウォームアップをする時間もなく、ペットボトルの水だけ渡され、コンコースを歩きながら喉を潤し、そのままステージに向かったそうです。
観客たちは、スミスさんが穴埋めのピンチヒッターであるなんて全く知りませんでした。後に、スミスさんはニュース番組に出演し、キャスターから「アメリカンアイドルのスタッフは、君を呼び戻した方がいいよ!」と言われています。そして、そこで再び歌声を披露しています。うん、やっぱり素晴らしい!