米ヴァージニア州で働くヘンリーさんは、この地で20年もの間、郵便配達員をしています。
焼けるような強い日差しが照り付ける真夏のある日、いつものように郵便配達をしていると、ヘンリーさんにとても心温まる出来事が起こります。
ある家の玄関先に、「郵便配達員さんへ 水とゲータレードがクーラーボックスに入っています。素敵な1日を。」と書かれた手紙とクーラーボックスが置かれていたのです。
手紙の贈り主は、この家に住む8歳のカーマイン君です。留守中に訪れるヘンリーさんのために、冷たい水と清涼飲料水を用意したのです。カーマイン君はヘンリーさんの大ファンで、ハロウィンにはヘンリーさんと同じ制服を着てヘンリーさんと手を繋ぎ、郵便局内を見学させてもらった仲です。
汗だくになりながら外で働く配達員にとって、これほど嬉しいサプライズはないでしょう。暑さでへとへとになっていたヘンリーさんも生き返ったはずです。
先日、筆者の自宅に郵便物を持ってきてくださった若い配達員さんも、「今日は焼ける暑さです。」と苦笑いをしながら帰って行きました。本当に頭の下がる思いです。郵便配達員もそうですし、私たちの暮らしをよくするために外で働いてくれている工事現場の作業員さんや整備員さんも、「ご苦労様です。」の一言だけでもいい気持になるのではないでしょうか。