これからの人生が楽しみである愛娘を突然失ったサンドラさんとデーヴィッドさん夫妻は、娘の死を未だに受け入れることができません。しかし、あることで少しずつそれを受け入れようとしています。
当時21歳だったクリスティーナさんには、看護師になるという素敵な夢がありました。しかし、飲酒運転をするドライバーにより、その命は突然奪われたのです。今でも悲しみに暮れる夫妻ではありますが、ある日、彼女が住んでいたアパートの部屋で遺品整理をしている時に意外なものを発見します。それは、化粧ポーチの中のバケツ・リストでした。
バケツ・リストとは、生前にやっておきたいことを書き出し、一つずつ実行していくためのリストです。
(
http://eow.alc.co.jp/search?q=bucket+list)
クリスティーナさんのリストには、看護師になるという夢の他にも多くの目標が書かれていました。これは、彼女が高校生の時に書いたものであると推測されています。
サンドラさんは、彼女のリストに書かれている夢をいくつか紹介しています-「ナイアガラの滝に行きたい、人命を救いたい、クリスティーナさんを同時に好きになってしまった2人の男の子の喧嘩を止めさせたい・・・」3つ目はとても可愛らしくて、サンドラさんから笑顔がこぼれます。そして、2つ目はサンドラさんがクリスティーナさんの臓器提供をし、既にこの目標は達成されたのだと言います。
そして、夫妻はクリスティーナさんの夢を一つ一つ達成するためにナイアガラの滝を訪れ、その様子をFacebookに投稿します。すると、それを見た多くの人々がクリスティーナさんのバケツ・リストにある目標を叶えようと、動いてくれたのだそうです。
驚くことに、その人たちのほとんどが全く見ず知らずの人たちでした。夫妻は涙を流し、我が子を思い、夢を叶えてくれている人たちに感謝をしています。
とても悲しい出来事ではありますが、夫妻はクリスティーナさんの目標をすべて達成することにより、悲しみを忘れようと努力しています。その手助けをしてくれている人々にも励まされているに違いありません。