身近でたくさん外国語の練習をしたいけれど、先生以外の話し相手がいないという悩みを持つ人は多いのではないでしょうか。
この動画は、ブラジルのサンパウロにあるCNA語学学校の生徒が、アメリカの老人ホームで生活する人たちを相手に英語の練習をするというプロジェクトを紹介しています。
コーディネーターのヴァネッサさんによると、ブラジルには580校ものCNAの教室があり、生徒数は50万人。彼ら全員が外国に行ける環境ではないので、そのような生徒たちのためにいい機会はないものかと考えた結果のプロジェクトだそうです。
話をする彼らの様子を見ると、その関係はまるで孫とおじいちゃん、おばあちゃん。
簡単な挨拶から始まり、英語で家族を紹介する学生に対し、「こういう言い方もあるのよ」と、より自然な英語の言い回しをゆっくりと指導するおばあちゃん。画面上でハグをする生徒とおじいちゃん。見ていて温かくなる英会話レッスンです。
このプロジェクトの素晴らしいところは、老人ホームで生活する人たちも話し相手が欲しいということ-つまり、生徒と老人ホームの人たちの双方にとってメリットがあるというところです。
さらに、ブラジルの生徒たちは全く知らないネイティブスピーカーと話をするという緊張感も味わえ、母国にいながら留学や旅行でもしているような感覚も味わえることでしょう。
このような効率的なアイディアを日本の語学スクールや国公立・私立の小中高でも採用し、外国語でコミュニケーションができる子供たちを多く育てることはできないものでしょうか。