空気には圧力があります。しかし、身の回りにもある空気の圧力を身近に感じることはあまりありません。この実験では空気の圧力はどの程度すごいものなのかを体感してみることができます。
使うのはジュースのペットボトルのような形をしたアルミ缶です。水を十分の一ほどいれて直接ジュースの缶を網の上に乗せてコンロなどで熱します。この時、缶のふたをあけておいて水蒸気が缶に充満するようにしましょう。
沸騰してしばらくしたら、火を止めます。軍手をした手でアルミ缶のふたを閉めましょう。ふたをしたアルミ缶を冷たい水につけてみます。すると、アルミ缶はあっという間につぶれてしまいます。
これは空気の伸び縮みする性質を使っています。缶の中の水を温めたことで温かい水蒸気を含んだ空気が缶の中に充満しました。その後急激に冷やされたことで暖められた空気が一気に縮み、その縮む圧力で缶がつぶれたのです。
ここでは直接ジュース缶を熱していますが、お湯とペットボトルを使えばより安全に大気実験をすることができます。
参考サイト
https://www.shinko-keirin.co.jp/keirinkan/j-kadaiscie/0408/index.htm
理科課題研究の指導 大気の圧力を確かめる実験 川崎市立平中学校