多くのゲームに、そのゲーム内で装備の購入・強化やアイテムの売買に利用できるゲーム内通貨が存在します。
ドラゴンクエストのゴールドやファイナルファンタジーのギルなどが有名ですね。
こんなことを考えたことのある人も多いのではないでしょうか?
つまり、ゲームの中で稼げる通貨が現実のものだったら、楽に生活できるのに・・・と。
そんな願望がかなう日がそう遠くない未来にやってくるかもしれません。
アメリカのカジノに現金を稼げるFPS型ギャンブルマシンが登場しました。
■一部の自治体がカジノの構造改革特区の設立を目指している
カジノとは、トランプやルーレットで金銭を賭けて遊ぶことのできる施設です。
カジノはヨーロッパ発祥と言われていますが、明確な起源については不明です。
世界最古のカジノはイタリアに1638年に作られた「カジノ・ディ・ヴェネツィア」だと言われています。
フランスにはフランス革命以前、ルイ15世の時代にカジノの原型となる賭博場が作られ、イギリスでは現存するカジノとしては世界最古とされる「クロックフォーズクラブ」が1828年に設立されました。
日本では賭け事を行う場を「賭場」と呼び、賭場を開くことを「場が立つ」「盆を敷く」などと表現しました。
歴史的に「賭場」は継続的にご法度とされ、非合法な場として常に官憲の監視下に置かれていました。
現在の法律でも国内に賭博場を設けることは禁止されていますが、海外でギャンブルをすること自体は禁じられておらず、ラスベガスを始めとするカジノで知られる観光地にギャンブル目的で旅行に行く日本人も少なくありません。
21世紀に入ると、カジノによる税収を始めとする経済効果に着目し、限定的にカジノ運営を許可する構造改革特区の設立を目指す自治体が増え始めました。
2016年11月現在、カジノを認める構造改革特区は誕生していませんが、それを目指す自治体レベルでの活動は増加傾向にあり、近い将来に実現される可能性も十分考えられます。
■“若者のカジノ離れ”を止めるために誕生した「Video Game Gambling Machine」
カジノが合法とされるアメリカでは現在“若者のカジノ離れ”が進んでおり、カジノ経営者にとっては悩ましい問題になっているそうです。
そうした“若者のカジノ離れ”を止めるため、新興企業「GameCo Inc.」がビデオゲームを用いたギャンブルマシン「Video Game Gambling Machine(VGM)」の製造販売を企画しました。
その「VGM」の第一弾として登場したのがギャンブルFPS「Danger Arena」です。
「Danger Arena」は家庭用ゲーム機のようなゲームコントローラーでプレイする、FPS型のゲームです。
通常のゲームセンターにあるゲームと違うのはゲーム画面を映すモニターの他に、掛け金を表示するペイテーブルの画面があることです。
プレイヤーは0.5~20ドルの掛け金を支払いプレイヤーを選択してゲーム開始、45秒間に何体の敵を倒せるかを期待します。
敵を6体以上倒すとお金が戻るようになります。
6体では0.5倍、7体で1倍と返金率はアップ、8体以上倒すことで掛け金以上の返金を受け取ることができます。
10体倒せれば倍率最大の25倍が戻ってくるので、上限の20ドルを掛け金にしていれば、500ドルを受け取ることができる、というわけです。
一見、FPSの得意なゲーマーには有利に見えますが、プレイするマップや出現する敵の種類に1万種以上のバリエーションがあり、どのような組み合わせになるかは完全にランダムになっているとのこと。
やはりギャンブルである以上、リアルラックは必須のようです。
とは言え、FPSの腕に覚えのある人にとっては興味を惹かれるゲームではないでしょうか?
そう遠くない将来、日本でもカジノが合法化され、このゲームをプレイできる日もくるかもしれません。