だるま落としといえば古くから遊ばれている遊びですが、成功させるにはコツがいりますよね。
実はそのコツには科学的な理由があります。
それではどんなコツなのでしょうか?
まず、だるま落としを用意します。
一番下のだるまの部分をゆっくり抜いた場合と、素早く抜いた場合とで上に積み重なっているだるまがどういう動きをみせるかを比べます。
ゆっくりだるまをぬこうとすると上も崩れて倒れてしまいますが、素早くだるまをぬくと上はほとんど崩れないままです。
なぜゆっくりだと崩れてしまうのでしょうか?
だるま落としではだるまを抜こうとする際に横にスライドして動く力と、だるまがその場に動かないでいようとする力が働いています。
動こうとする力と止まっていようとする力が影響しあうと、摩擦が起こります。
摩擦が強くなると両方の力のバランスが悪くなり崩れてしまいます。
ちょうど車が急ブレーキをかけると中に乗っている人が前のめりになったりする現象と同じです。その場合、摩擦はタイヤ部分で起きています。
だるま落としを成功させるためにはこの摩擦によるバランスの崩れを防ぐ必要があります。
素早い動きの場合は摩擦の力がかかりにくくなるので、崩れずに済むんですね。
参考サイト
http://science.wao.ne.jp/experiment/recipe.php?contents_no=50478
だるま落としの達人になろう!|「科学に強い子を育てる」ワオ!科学実験ナビ