料亭などでは時々紙でできた鍋に料理が入っていて下から火をつけて温めているものがあります。
紙でできているのになぜ燃えないのでしょうか?
用意するものは紙の器(三脚に乗るようなものを用意)、三脚、ガスバーナー、水です。
まず三脚に紙の器が落ちないようにセッティングします。
次に紙の器に水を入れ、ガスバーナーに火をつけて紙の器の下に移動させます。
火をつける際には大人と一緒に充分注意してつけましょう。紙の器の変化を観察します。
紙の器は水の少しずつ温度が高まっていき、沸騰します。しかし、紙の器自体が燃えることはありません。なぜなのでしょうか?
紙はそれ自身が燃え上がるまでは300度という温度を必要とします。
一方、水は100度で沸騰します。
紙の中の水が100度以上にならないことにより、紙が燃える温度まで上昇することを抑えます。
そのため、紙でできていながら紙の器が燃え上がることはないのです。
水が蒸発してなくなってしまうと紙の温度が上がって燃えてしまうので、実験は水が沸騰したところまで終了しましょう。
参考サイト
http://www2.nhk.or.jp/school/movie/clip.cgi?das_id=D0005300615_00000
水の入った紙なべは燃えない?|クリップ|NHK for School