『オープンワールド』って言葉をご存知でしょうか?
RPGやアクションゲームによく使われるのですが、ゲーム上にある場所はすべてシームレスで繋がっていて、フィールドやエリアの切り替えとして暗転やロード画面の表示が一切行われないゲームのシステムです。
■日本におけるオープンワールドゲームの特徴
かつて、日本のゲームは何らかの目的を果たすとステージやラウンドのクリアとなり、その次のステージに進むことができるというものが多く作られていました。
そのため広大なフィールドを持ったゲームが出てきて、ゲーム中は何をしても自由だと言われても、逆に「何をして良いのかわからない」と戸惑う人が大勢いたのです。
結果として長い間オープンワールドのゲームはほとんど作られず、また受け入れる人も少なかったのです。
最近では『メタルギアソリッド』、『龍が如く』、『ゼルダ』、などといった日本製大作の登場や、海外のオープンワールド系の日本語版作成などもあって広く認知されるようになりました。ただ癖があるのも事実で、無駄に広いだけ、移動が面倒、などという失敗作も存在します。
探索が好き、システムに縛られず自分で思ったことをやってみたい、自分なりの楽しみ方を見つけられる、こういった人達には向いていますが、決まったストーリーを追う、攻略を見て効率よくクリアを目指す、こういう人には向いていないゲームとも言えます。
■一番広いフィールドを持つゲームは?
ここ数年以内に発売された著名3作の広さは次の通りです。
Fallout 4 約112平方キロメートル
Grand Theft Auto V 約127平方キロメートル
Just Cause 3 約1036平方キロメートル
3つ目のJust Cause 3が現在最も広いマップを持ったオープンワールドゲームで、その面積は東京都の約半分に匹敵するものとなっています。
東京の半分を与えられて好きに遊び回れる、そう考えるとワクワクしませんか?
しかもつなぎ目がないので、走り回るだけでも大変な運動になりそうです。
ところがそれを遥かに超える、いえ、遥かなんて言葉でも足りないほど桁違いのフィールドを持ったゲームがPlayStation 4用として登場します。
その名は『NO Man’s Sky』、宇宙を渡り歩き、様々な星を探検したり交易を行ったりするアドベンチャーゲームです。
■自動生成される星の数はなんと18,446,744,073,709,551,616個!!
数字を並べても桁違い過ぎて実感がわきませんが、分かりやすく書くと1,844京以上です。もっと簡単にすると、想像の範囲を軽く超えている、そういう方が早いと思います。
ちなみに、どこか一つの星で別のプレイヤーと偶然出会う確率を1%にするには、同時プレイしている人間が6億人必要となります。まさに天文学的数字です
星1つの面積は約203平方キロメートルと割り出されていますので、前述のFallout 4の倍ほどです。それが1,844京個あるので、総面積は……計算する気がなくなりますね。これほど広大なスケールを持ったゲームは今後も出てこないのではないでしょうか。そういう意味でも非常にやりがいのあるゲームといえるでしょう。
宇宙を飛び回り、星を発見して降り立つ、星の探索を終えて再び宇宙へ、次の星を目指して飛び立つ、これらがシームレスに繋がっていて宇宙探索をしている気分になれます。
また、単なる探索だけではなく見つけた資源で自分を強化する、敵性生物や組織を見つけて戦いを挑む、などという展開もあります。様々な冒険が宇宙で待っていると言えるでしょう。
日本発売は2016年8月25日です。その日からどれほどの人が宇宙で迷子となってしまうのか、いまから心配しています。
(No Man’s Sky公式サイト)
http://www.no-mans-sky.com/