2009年に発売されたフロム・ソフトウェアのアクションRPG『デモンズソウル』はその高難易度から歯ごたえのあるアクションRPGとして国内のみならず世界で高い評価を受け、その後を継いだ『ダークソウル』シリーズは“死んで覚える高難易度RPG”=「ダークソウル」系ゲームとして、ひとつのジャンルを形成するに至っています。
『ダークソウル』に多大な影響を受けたとするSF重機アクションRPG『THE SURGE』
の日本国内での発売が決定しました。
■『ダークソウル』系とは?
コンピュータゲームの黎明期には、一見クリア不可能に見える理不尽な難易度のゲームが数多く存在していました。
当時、ゲームをプレイするには高額なパソコンや専用ハードを必要とし、そうしたハードルを超えてでもゲームをプレイするユーザーの数は限られていたので、ゲームもまた、そうしたニッチな要求に答えるためより難易度の高い作品が作成され、また好まれる傾向がありました。
1993年にアメリカで発売されたMacintosh用アドベンチャーゲーム『MYST』は、当時としては美麗とされたグラフィックと共に、ほぼノーヒントに近い、理不尽なほど高難易度を誇る謎解きが評価され、熱狂的なファンを生みました。
しかし、ゲーム機が普及し、ゲームプレイヤー層が拡大すると、よりユーザーフレンドリーなタイトルが好まれるようになり、難易度の低い、言い換えれば歯ごたえのないゲームタイトルが増えていきます。
そんな流れの中で登場したのが、2009年にフロム・ソフトウェアが発売したアクションRPG『デモンズソウル』でした。
往年の歯ごたえあるゲームの持つ「チャレンジ・発見・達成感」を重視した『デモンズソウル』は、近年にまれにみる高い難易度を誇りましたが、その完成度の高さから、世界中のゲーマーに強い指示を受けます。
2011年には『デモンズソウル』の流れを組む『ダークソウル』が発売され、後にシリーズ化。
「ダークソウル系」と呼ばれる高難易度を売りとするアクションRPGの系統を確立するに至りました。
「ダークソウル」シリーズにインスパイアされたタイトルとしてじゃ、ドイツのメーカーが制作した『ロード・オブ・ザ・フォールン』(発売元はユービーアイ)や、2Dアクションゲーム『ソルトアンドサンクチュアリ』などが上げられます。
■強化外骨格で戦うSF系高難易度RPG『THE SURGE』
ゲーム事業を展開するインターグローは2017年7月19日にSFアクションRPG『THE SURGE』の日本国内でのリリースを発表しました。
『THE SURGE』は2017年5月に海外で発売されたタイトルです。
「ダークソウル」の影響を受けた高難易度のアクションRPGですが、特徴的なのはそのゲームの持つ世界観です。
「ダークソウル」系と呼ばれるように、その系統の作品の殆どはダークファンタジーでした。
しかし『THE SURGE』は未来の地球を舞台に、強化外骨格(Exo Skeleton)を身につけ戦うSFジャンルのアクションRPGです。
主人公は敵となった重機と戦いこれを破壊してそこから得られるパーツなどで自身の強化外骨格をレベルアップしつつ戦うことになります。
『THE SURGE』国内版はPlayStation4専用タイトルとして、2017年冬発売されました。