バーチャファイターは、セガから発売された人気の3D格闘ゲームです。
バーチャファイターは、鉄拳と並ぶ3Dの格闘ゲームの代表となるゲームソフトですが、その開発には当時としては考えられない制作方法がつかわれていました。
◆今までの格闘ゲームの概念を覆した作品
バーチャファイターは、1993年にセガから発売されたアーケード向けの格闘ゲームです。
セガサターンやスーパー32Xなどのハードへ移植が行われ、バーチャファイターシリーズも続々と作られていきました。
バーチャファイターは、世界初の3DCGの格闘ゲームで、当時は3DCGをスムーズに動かすことも難しかった時代でしたが、そのなかで2体のキャラクターが激しい格闘技を繰り広げるというゲームは世界中の人を驚かせました。
さらに、ストリートファイター2のような2Dの格闘ゲームがいろいろと作られている状態で、コマンドなども複雑化していってましたが、バーチャファイターは、レバーとパンチ、キック、ガードというシンプルなボタンの操作で遊ぶことができたのも当時のプレイヤーには衝撃的でした。
このシンプルな操作は、打撃と投げとガードの読み合いの駆け引きを楽しむという新しい格闘ゲームのジャンルを作り出す作品になっていきました。
◆バーチャファイターの開発にあたり、スタッフで格闘技を習った
バーチャファイターを開発するに辺り、開発スタッフは、実際に格闘技を習って、人体の動きの基礎から勉強をしたそうです。
なぜスタッフに格闘技を習わせたのかという理由として、開発者の鈴木裕氏は当時の格闘ゲームといえば、ストリートファイター2が主流の中、3DCGで勝負をするには、グラフィックはまともに動かすことができないのは仕方がないとして、キャラクターの動きがしっかりとしていないというのは問題があると考え、スタッフに格闘技を習わせて、実際の人の動きを勉強してもらったそうです。
これにより徹底的にキャラクターのモデリングや動きを作り直した結果が、世界初の3DCGの格闘ゲームの制作につながっていったそうです。