家庭用ゲーム機の高性能化が進み、いまやゲームの主流にもなった感のあるオープンワールド系ゲーム。世界の中を制約なく自由に動き回れるオープンワールドの最大の売りは、やはりそのマップの広大さにあると言えるでしょう。
これまで、最も広いマップを持つとしてギネスブックにも登録されたゲーム、それが『Daggerfall』です。
■オープンワールドとは?
『オープンワールド (Open World)』とは、アクションやロールプレイングと言ったゲームのジャンルを意味する言葉ではありません。
オープンワールドは、簡単に言えばゲーム内のマップ(ステージ)の構成のされ方を指す用語です。
初期の3Dゲームはゲーム機やコンピュータのハード的性能やプログラムの技術的問題から、プレイヤーキャラクターの行動範囲をごく狭い範囲に限定せざるをえませんでした。
見た目上、広大なフィールドがあるように見えても、プレイヤーキャラクターが行動できるのは、その中のごく限られた通路の中であり、そこから外側へ出ることはできませんでした。(見えない壁で阻まれ、それ以上先には進めないようになっている)
しかし、ハードとプログラムの技術が向上し、プレイヤーキャラクターの行動範囲に合わせて周辺のマップを常時ロードすることで、結果的にプレイヤーキャラが無制限に行動できる自由なマップ構造を実現することが可能になりました。
オープンワールドの知名度を上げたのはクライムアクションゲーム『グランド・セフト・オート3』と言えるでしょう。他にも代表的なタイトルとしてOblivionやSkyrimで有名なRPGの『The Elder Scrolls』シリーズやFPSの『FARCRYシリーズ』などのタイトルが上げられます。
■ギネスに登録された“最も広いオープンワールド”は?
過去、“最も広いオープンワールドゲーム”としてギネスブックに登録されたのが2009年にレーシングゲーム『FUEL』です。
「FUEL」のフィールドマップは実寸換算で14400平方キロメートル)に及び、これはなんと関東の一都三県(東京・神奈川・千葉・埼玉)を合計した面積を上回る広さです。
……しかし、これはあくまで“あらかじめ作られたマップ”としての世界最高記録。実は、それを遥かに上回る広さを持つマップのゲームが存在します。
クラフト系アクションアドベンチャーゲーム『Minecraft』の自動生成マップの広さはなんと4,096,000,000平方キロメートル!! これはおよそ地球表面積の8倍に相当する広さです。
技術の向上で、これから先、どんなに広いオープンワールドゲームが登場してしまうのでしょうか?