サービス開始して16年目を迎えるRagnarok Onlineは未だに大規模なアップデートを行っているMMORPGです。
16年目にして、あたらしい種族であるドラム族の登場やワールド倉庫など様々な要素が追加されました。
◆新しく実装されたワールド倉庫とは?
Ragnarok Onlineは2007年に韓国のGravity社が開発したパソコン向けのオンラインゲームです。
日本ではパズドラで有名なガンホーが運営を行っており、一時期はガンホーの売上の大半がRagnarok Onlineが占めるものでした。
サービス開始から16年を迎えるRagnarok Onlineですが、大規模なアップデートは頻繁に行われており、新マップやアイテムの追加、ゲームのバランス調整、新しい職業やシステムが登場しています。
ワールド倉庫は2018年に追加された新しいシステムのひとつで、一部のアイテムをワールド倉庫に入れる事により、他のワールドに移動できるようになりました。
これによって、他のワールドにもアイテムの流通ができるということが大きく、今まで自分のワールドでは手に入らないアイテムが手に入るようになったりすることで物流がよくなりました。
◆ワールド倉庫のメリットとデメリット
ワールド倉庫によって物流がよくなりますが、それによるデメリットも発生しました。
アイテムの価値はワールドによって異なるもので、Aワールドで1000円のものがBワールドでは500円だったりします。
AワールドのアイテムをBワールドで売れば500円損をしてしまい、BのアイテムをAで売れば500円の利益が出るように思えますが、実際は相場が異なるので、Aサーバーではほかのアイテムも高く、Bサーバーでは他のアイテムも安いので、価値自体はあまり変わらないのです。
これにより、価値を落とさず物流はできるようになりました。
しかし、ゼニー自体の価値は変わらないので、Aワールドで1000円を稼ぐとアイテムは1つしか変えませんが、Bワールドで1000円稼ぐと2つ買えてしまいます。
こうなると、Aワールドでお金を稼ぐのではなく、Bワールドでお金を稼ぐ人が増えてしまい、Aワールドにプレイヤーが少なくなってしまいます。
そうなることにより、Aワールドで遊ぶ人はドンドン減ってしまうのでRagnarok Onlineのプレイヤーの減少を加速させることにつながってしまっています。
また、プレイヤーがBワールドに増えることによっても問題が発生します。
Bワールドのサーバーが、過剰に増えたプレイヤーによりパンクしてしまい、ラグとよばれる動作遅延が発生するようになったり、サーバーから弾かれてしまうというトラブルが発生しました。
Bワールドでもともとプレイしていたプレイヤーは、普通に遊ぶことができなくなり、他のワールドで遊ぶようになったり、Ragnarok Online自体をやめる事につながっているようです。
今後、ワールド倉庫によって起こっている問題の改善の方向によってより、プレイヤーの減少が加速してしまったり、歯止めがかかるかが、決まってきそうです。