2015年に残虐表現で問題となったシューティングゲーム『Hatred』を開発したポーランドのデベロッパーDestructive Creationsが2016年2月に新作ゲーム『IS Defense』を発表、注目を浴びています。
■ダークでリアルな路線?を目指すDestructive Creationsのゲーム
ポーランドのゲームデベロッパーDestructive Creationsが2015年にリリースしたアクションシューティングゲーム『Hatred』は、その残虐でアンモラルな内容で物議を醸しました。
『Hatred』は、世の中に絶望して大量殺人鬼と化した主人公が、一般市民から警察官、果ては軍隊を虐殺して回るゲームです。その内容の非道徳性や暴力性でゲームのリリース前から海外メディアの注目を集め、大々的な批判を浴びせられたタイトルでした。
『Hatred』は、白とモノクロのグラフィックに血だけが赤く描かれるというビジュアルも印象的な作品です。
なぜこのような非道徳的で暗いゲームを作ったかについて、開発者は美麗なグラフィックでうそ臭いゲームの多い市場でアンチテーゼを示したかったと語っています。
『Hatred』トレーラー(過激な表現があります。閲覧には注意してください)
Hatred Gameplay Reveal Trailer (new version) - YouTube
(過激な表現があります。閲覧には注意してください)
■新作『IS Defense』は『ISIS』を題材にしたガンシューティング
『IS Defense』は、往年のアーケードゲームなどに良く見られた、視点固定型のFPS系ガンシューティングゲームです。
プレイヤーは機関銃の射撃手として据え付けられた機関銃で敵を攻撃、初期位置から移動することはできません。ゲームの進行に伴い装備のグレードアップができたり、空軍の支援を要請したりすることができます。
注目すべきは、そのストーリーの設定です。
舞台となるのは2020年、敵として実在するテロ組織『ISIS(イスラム国)』が登場。
すでに北アフリカを支配権においたISISは地中海を越えて欧州への侵攻作戦を開始、主人公=プレイヤーは欧州を守るNATO軍の兵士としてISISと戦うことになります。
実在のテロ組織を登場させるというこのゲーム、早くも海外では物議を醸しているようです。
IS Defense Gameplay Trailer - YouTube