2016年8月に開催されたリオデジャネイロオリンピック、その閉会式に安倍首相が任天堂のゲームキャラ「マリオ」の姿で現れたことから、日本を代表する物にゲームキャラを選んだとしてニュースやSNSなどで大きく取り上げられました。
そんな世界が注目する舞台に登場したマリオのことをおさらいしてみましょう。
■本名「マリオ・マリオ」35歳
マリオの設定年齢は定められておりませんが、初めてゲームに登場した年から数えると2016年で35歳となります。
初登場は『マリオブラザーズ』ではなく、1981年に登場した任天堂のアーケードゲーム『ドンキーコング』です。
ただしこのゲームに登場した時には名前は付いていませんでした。
彼にマリオの名前が付いたのは1982年の『ドンキーコングJR』で、ゲームタイトルにまで名前がついたのはさらに後の1983年『マリオブラザーズ』となっています。
なお、スーパーマリオブラザーズで登場するピーチ姫がマリオの恋人と思っている人がおられるようですが、公式に設定されている中ではドンキーコングで攫われた女性『レディ』(ゲームボーイ版ドンキーコングで「ポリーン」と命名)がマリオの恋人です。
その後の公式ガイドでは「元恋人」扱いを受け、ピーチ姫にヒロインの座を奪われるなどと不遇な扱いを受け続けていますが、2012年に発売された『マリオvs.ドンキーコング 突撃!ミニランド』では2人の間にハートがでることから、まだ恋人の地位は保たれていると考えて良いでしょう。
■配管工はハリウッド映画の設定から
マリオの職業を「配管工」とする人が多いのですが任天堂の公式設定では「大工」です。
配管工としていたのは1993年に公開されたハリウッド映画『スーパーマリオ 魔界帝国の女神』のみです。
映画では弟のルイージと共に配管工を営んでいる中年男性として描かれており、それに加えて配管がどのゲームにも出てくることからイメージが定着してしまったようです。
この映画でマリオの恋人になっているのは前述のポリーンです。
そしてルイージに惹かれクッパに狙われるのが『スーパーマリオランド』のヒロインであるデイジーです。
もっとも姫ではなく化石発掘調査チームのリーダーと役どころは変更されています。
なおこの映画そのものの評価は極めて低く、出演者からも批判される内容でした。
マリオが関係するものの中で数少ない低評価作品とされています。
■日本を代表するキャラクターの1つ
マリオが登場するゲームは軽く200作品を超えており、世界で最も知名度の高いゲームキャラクターとしてギネス認定されています。
また『スーパーマリオブラザーズ』も世界で最も売れたアクションゲームとして認定されていますので、知名度の高さにおいては揺るぎようがありません。
オリンピックの閉会式に採用されたのは世界的な知名度の高さあってのことでしょう。
一部では「なぜマリオ?」との声も上がっていますが、動画には「リオ」のパンフレットを開いて「マリオ」にしていることから、開催地に絡めたキャラとして採用されていることがわかります。
彼以外に適役はいなかったわけですね。
任天堂が新ハード『NX』を発表していますが、そこでもマリオの登場は予想されます。
やはり任天堂の顔であり、日本を代表するキャラですから、より一層の活躍をしてくれることでしょう。
(任天堂オンラインマガジン マリオの履歴書)
https://www.nintendo.co.jp/nom/9908/index.html