1993年に発売され、今なお古典的名作として語られる『MYST』。
その精神的続編と言われる作品「Obduction」は2016年8月にPC/Mac用ゲームとしてリリースされ、往年のファンの話題を呼んでいましたが、その「Obduction」が2017年にPlayStation4とPSVRに移植されることが公表されました。
■『MYST』とはどんなゲーム?
1990年代前半、当時は家庭用ゲーム機としてPlayStationやSEGA SATURNが発売され、コンピュータゲームのグラフィックが飛躍的に進歩した時代でした。
そんな時代に発売され、ゲームファンから絶賛されたアドベンチャーゲームが『MYST』です。
『MYST』は1993年にアメリカのパソコン用ソフトメーカー「Cyan」が製作したMacintosh用のゲームソフトで、後にPlayStationやSEGA SATURNといった家庭用ゲーム機へと移植されました。
本の中の世界「MYST島」に迷い込んだ旅人として、島に隠された4冊の本の謎を解くというストーリーのこのゲーム、その特徴はグラフィックと謎解きにありました。
『MYST』のグラフィックは当時のPCの性能で表現できるものとしては最高レベルの精緻さと美しさを備え、実写と思わせるほどと言われました。
基本的には静止画を紙芝居形式動かしていましたが、要所要所に用いられる動画がリアリティとゲーム世界への没入感を増していました。
当時の海外製パソコンゲーム、特に謎解きをメインとするものは、その謎解きが理不尽に難しい傾向にありました。
『MYST』もその例外ではなく、ほぼノーヒントの謎解きは当時のゲームとしてもかなり難解な部類に入るものでした。
しかし、『MYST』の謎解きは単に難解であるレベルにはとどまりませんでした。
原因から結果を導き出す過程が理にかなっており、じっくり考えて行動すれば謎解きの筋道が見えてくるその内容は、『コマンド総当たり』などと揶揄された理不尽な謎解きゲームが横行した時代にあっては傑出した作品と言えました。
美しいグラフィックと難解な謎解き、神秘的なストーリーが高く評価された『MYST』は現代でもなお、コンピュータゲームの古典的名作と語り継がれています。
■より没入感の高い環境で楽しめる「Obduction」
2016年8月、『MYST』を作ったCyan Worldsがその精神的後継作としてPC/MAC向けに発売した「Obduction」は、同社らしい没入感のあるシステムや、奥の深い発見と謎解きある作品として高く評価されています。
2016年11月、その「Obduction」が2017年にPS4/PSVRに移植されることが発表されました。
『MYST』の頃から変わらぬ一人称視点でプレイする「Obduction」は、VR環境でプレイすればより没入感の高いプレイを体験できるでしょう。PlayStation4向けのみならず、PC用のヘッドマウントディスプレイであるHTC Vive対応版もリリースされる予定です。
VR環境でより神秘的で美しい世界での謎解きを堪能できる「Obduction」。
今から発売が楽しみですね。