皆さんは打ち上げ花火を見に行ったことがありますか?近くで見ると音と光の大迫力ですが、遠くから見ていて「あれ?ずれてない?」と感じたことはありませんか?
実はこれは音が伝わり方に関係があります。それでは音の伝わり方について実験をして考えてみましょう。
まず、広い運動場などに旗を持って等間隔をあけて一列に並びます。一番手前で音を鳴らし聞こえたら旗をあげてもらいます。実験してみると遠くにいる人は少し遅れて旗をあげます。これは音が聞こえるタイミングが音に近い側にいる人よりも遅くなるためです。
ただし遅いと言っても秒単位の違いなため、ほとんど違いがないように感じます。よりはっきりとした違いは1キロといった長い直線距離で行うとはっきりとわかります。
自然界では雷が最も音の伝わり方を身近に知ることができます。よく雷が光ってから何秒たってからゴロゴロと音が聞こえるかで距離を知ることができるというのがあります。真上で雷が鳴っている時は光と音は同時に見聞きすることができますが、距離が離れるにつれて音だけが後から聞こえるようになるのです。
その音が10秒以内だと3キロ範囲内、3秒以内ならば1キロ範囲内に雷雲が来ていることになります。打ち上げ花火の発射地点からどれだけ離れているかで音が後から聞こえるのと同じですね。
雷の音の伝わり方を聞いたり見たりする際は安全な屋内から行いましょう。
参考サイト
http://www2.nhk.or.jp/school/movie/clip.cgi?das_id=D0005301309_00000&p=box
音の伝わり方は?|クリップ|NHK for school