音が響く現象はマイクを使った時などに意識できますが、身近でわかりやすい装置を作って自分で確かめてみましょう。
まず、紙コップの底に紐が通るほどの穴をあけ、糸電話を作る要領で紐を内側にテープなどで固定します。
次にその紐の真ん中にスプーンをまきつけ(別のバージョンではフォークに付け替えます)、一番下にはスプーンを結び付けておきます。
一番下に結びつけたスプーンを鉄の棒などでたたいて音を響かせたあと下のスプーンをつまんで音を止めます。
次に真ん中で巻きつけたスプーンをフォークへと付け替えます。
その後、一番下に結びつけたスプーンを同じようにたたいて、その後つまんで音を止めます。
すると、スプーン同士では音が長く響くのに対し、スプーンとフォークという形状の違うものでは音がほとんど響きません。
なぜ響く時間が違うのでしょうか?
音は空気を振動させることで伝わっていきます。
ここでは空気ではなく糸を伝って振動を次のスプーンやフォークまで伝えています。
共鳴は最初に音がしたものを反射させてその振動派が重なることで起こる現象です。
ここでは下のスプーンを鳴らした際に糸を伝ってその振動が上のスプーンやフォークに伝わることで同じ振動を感じて共鳴します。
しかし、形状が違う二つでは波に違いがあるためフォークではうまく共鳴が起こらずに下で音が鳴っていたスプーンを止めると同じ振動が起こらなくなるため音が止んでしまったのです。
他にも共鳴が起こる仕組みを考えてみてもいいですね。
参考サイト
http://www.toa.co.jp/otokukan/otomame/theme1/1-6.htm
共鳴が起こるのはなぜ?|“聞こえ方”の不思議|TOA株式会社