なんとなく誰もが耳にしたことのあるフレーズ「読書会」。今全国的に静かなブームになっている読書会ですが、実際どんなことをしているのかは謎。どんな人が参加してるのか、どういう点が楽しいのか?今行われている読書会の様々なスタイルについて調べました。
・「読書会」って何するの?
読書会の目的は「交流」?
「趣味は読書」という人はたまに見かけますが、読書というと個人的な趣味というイメージがありますね。読書会というと、みんなで集まって同じ本を読んでいる、または図書館のようなスペースで各々に本を読んでいる、そんな光景を想像しているかもしれません。
もちろん、そのような形をとっている読書会もあるでしょう。しかし最近では、「出会うこと」「交流すること」に重きを置いた読書会が増えてきています。
・読んだ本の面白さを伝え合う「シェア型読書会」
今一番オーソドックスな形の読書会として親しまれているのがこのスタイル。
参加者を4~5人程度の班に分け、それぞれの班に進行役が付きます。
参加者は自己紹介の上、順番に最近読んだ面白かった本を一人5分程度で紹介していきます。
そこから、面白そうな本の貸しあいが始まったり、普段の生活の話へと広がっていく場合もあります。
・シェア型読書会のルールはあるの?
みんなが仲良くするために、いくつかルールを設けている読書会もあります。
例えば、政治や宗教を色濃く批判する書物は避けること、また読書会の場で勧誘や商談を行わないことなどです。
またマナーとして、紹介された本の誹謗中傷を行わないこと、人のスピーチを邪魔しないことなどの簡単なルールは各自で守っていきたいものです。
読書会によっては、絵本や漫画でもOK、取扱説明書や専門書、学術書でもOKというリベラルなものもあり、思わぬ本との遭遇が楽しめます。
・全員で同じ本を読みこむ「深め型読書会」
長い本、難解な本、多角的な見方ができる本などは、期日までにメンバーがそれぞれに決まったところまで読んでおいて、「今日は第一章について意見交換をしましょう」という形で読書会が開かれるケースもあります。
難しい本の場合は、質問をしたり、メンバーの解釈を聞くことで理解が深まります。
例としては、スピリチュアル系の分厚い本、育児書、心理学の書籍、歴史書、高名な文学者の本などが題材として選ばれます。
・深め型読書会のルールは?
深め型読書会は討議や質問が出るので、特に注意しないといけないのが相手の意見を一度きちんと受け止めるということ。解釈が違う人が出てきても、違いを認め合うことが大切です。
違う意見を受け止めることで新しい解釈が広がるのがこのタイプの読書会の最大の魅力だとも言えます。
・「読書会」の魅力とは?
読書会の最大の魅力は「出会い」。
今まで触れることのなかった面白そうな本に出会えるだけでなく、普段の生活であまり出会うことのない「読書が好きな仲間」にも出会えます。
好きな本をシェアするという行為は、自分の核の部分を垣間見せること。だからそこで出会った人たちはおのずとオープンな関係に育っていきやすくなります。
また深め型読書会の場合はより相手の気持ちや考え方に触れられるので、語り合える、深いつながりの仲間と出会えることにもなります。
<まとめ>
いかがでしょうか。今まで持っていた「読書会」よりも、オープンでにぎやかなイメージが伝わったのではないでしょうか。地域によっては朝活の一環として朝読書会が開かれていたり、おしゃれなカフェを貸し切って読書会が開かれていたりすることもあります。ぜひお近くの情報を集めてみてくださいね。