昨今、ゲームに関連する技術として、特に注目を集めているもののひとつに『仮想現実(バーチャル・リアリティ)』があるということは、誰もが認めるところでしょう。
『Oculus Rift』など、PCで使えるバーチャル・リアリティ(VR)用のヘッドマウントディスプレイ(HMD)などが注目され、VR市場が盛り上がりを見せるなか、ソニーがPlayStation4用のHMD『PlayStation VR』の発売日と価格を発表、早くも大きな話題となっています。
■ヘッドマウントディスプレイってなに?
ヘッドマウントディスプレイは、頭に装着して使用するディスプレイの一種です。
バーチャル・リアリティ環境を実現するためのデバイスとしては歴史が古く、1968年にはVRの先駆者とも言われるアイバン・サザーランドによって開発されています。
通常のディスプレイと違い、HMDは頭に装着することで使用、ゴーグル状のモニタを直接頭に装着することで、視界的・聴覚的なVR環境を体感することが可能です。
米軍では戦車兵や戦闘機のパイロット向けのHMDを開発、肉眼で見る以上の情報支援を行うための装置として利用しています。
民生用としては1990年代より各メーカーが製品の開発・販売を展開するようになっています。
VRというと専用のハイテク機器を利用するものという印象がありますが、ダンボールとスマホを使って自作できる簡易なHMDも存在します。
■PlayStationVRはHMDの決め手となるか?
2010年代に入り、各国のITメーカーが相次いでHMDの開発を公表、VR時代の到来を予感させるムーブメントとして注目されています。
そんな状況の中、ソニーがPlayStation4のHMD「PlayStationVR」の価格と発売日を公表しました。
なにより注目を集めたのが、その価格の安さです。
現在、すでに発売済みのPCをメインマシンとするOculus Riftが国内価格94600円、同じくPC用のHTC Vineが111999円と、結構な高額商品となっており、VR環境普及に対するネックの1つになっていることは否めません。
一方で2016年10月に発売が決定したソニーのPlayStationVRは国内予価44980円と、先行する各機種に対して、かなりリーズナブルな値段設定となっており、セールス上において大きなアドバンテージとなると考えられます。
将来的にはPCにも対応予定もあるとのこと。
PlayStation VRがHMD普及の起爆剤になるかもしれませんね。